今週末は「中山・阪神」での3日間開催となる。 平地重賞は、日曜日に秋華賞トライアルのGII・ローズS(阪神・芝2000m)、そして月曜日に菊花賞トライアルのGII・セントライト記念(中山・芝2200m)が行われる。 どちらもこの先の…
今週末は「中山・阪神」での3日間開催となる。
平地重賞は、日曜日に秋華賞トライアルのGII・ローズS(阪神・芝2000m)、そして月曜日に菊花賞トライアルのGII・セントライト記念(中山・芝2200m)が行われる。
どちらもこの先のGI戦に向けての大事な前哨戦。今週はこのうちからセントライト記念をピックアップ。過去10年データを使って馬券ヒントを探っていこう(セントライト記念14年分は新潟競馬場開催です)。
1.全体的には堅い傾向、荒れるのは10年に1回?
いつものように、まずは上位人気馬のチェックから。
セントライト記念は過去10年、1番人気馬は3勝。14年イスラボニータ、16年ディーマジェスティ、19年リオンリオンという馬たちだ。いずれも「前走日本ダービー」からのローテだった。成績は【3-4-0-3】。3着はないので、連対率7割でかなり信用度は高い。
2番人気馬成績は【1-3-2-4】、3番人気馬成績は【2-0-3-5】。どちらも馬券圏内率は50パーセントあるので信用度としてはまずまずだ。
ちなみに上位3着が、1、2、3番人気で独占されたのは、昨年を含めて過去10年で3回もある。ガチガチの決着も多いと認識しておきたい。
2ケタ人気順の馬は活躍イマイチ。9番人気馬が1勝、2着1回あるが、2ケタ人気馬は連対していない。10番人気以降で馬券になっているのは、10番人気馬が3着2回あるだけ。大荒れに期待するのは難しいレースなのかもしれない。
2.枠順に有利不利なしも、勝てない枠もある?
スタートしてから直線を長く走るせいか、過去10年分での枠順による有利不利はさほどない。それでも1着となると「2枠、4枠がそれぞれ2回ずつ、3枠が3勝」していてやや内枠優勢という感じ。ちなみに1枠と8枠は過去10年での勝利はない。単勝しては1枠、8枠の馬はちょっと買いづらいか。
3.関東馬が強いレース?
セントライト記念は関東馬がわりと好走するレース。
過去10年、すべての年で関東馬が上位3着以内に必ず絡んでいる。しかも16年と21年は上位3頭すべて関東馬で独占していた。例年、出走は関東勢が多めなのでそうなるのかもしれないが、関東馬抜きでの3連系馬券はこれまで成り立っていない。今年は関西馬の登録は現時点では6頭。やはり関東馬優勢となるのだろうか。
4.ルメールが勝っていないレース?
昨年指摘したのは、過去10年で勝っているのはすべて関東所属の騎手だったということ。ただ指摘した途端に、昨年は松山騎手が勝利でジンクスは崩れてしまった。
しかしもう一つ。意外にもルメール騎手はまだこのレースを勝っていないというパターンは継続している。近6年、毎回出走はしているものの最高着順は2着。名手にとってはさほど相性の良いレースではないようだ。
ただ同騎手は、過去6年で2着2回、3着2回と馬券圏内には高確率で食い込んでいる。馬券内候補としてはやはり必須で入れておかなければならないだろう。
(netkeiba編集部)