強敵イングランドと対峙する日本。その大一番を前に、桜戦士の地力に注目が集まっている。(C)Getty Images 史上初となるワールドカップでの4強入りを目指すラグビー日本代表。次なる相手は、1次リーグ突破に向け、「最大の壁」と言…

強敵イングランドと対峙する日本。その大一番を前に、桜戦士の地力に注目が集まっている。(C)Getty Images

 史上初となるワールドカップでの4強入りを目指すラグビー日本代表。次なる相手は、1次リーグ突破に向け、「最大の壁」と言っていいイングランド代表だ。

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 現地9月17日にフランス・ニースで行われるラグビー・ワールドカップの1次リーグD組第2戦で、日本は優勝候補の一角と目されるイングランドと対戦する。1971年9月の初対戦から通算成績は10戦全敗。「番狂わせが少ない」とされるラグビーだけに、“ブレイブ・ブロッサムズ”(ラグビー日本代表の愛称)にとって簡単な試合ではない。

 そんな日本代表にとっての大一番は“ラグビーの母国”でも注目を集めている。

 英公共放送『BBC』は、プレビュー記事において「彼らはこの4年の間に、シックスネーションズやラグビーチャンピオンシップのチーム相手に勝てていない。そして、2023年フランス大会の前哨戦でサモア、フィジー、イタリアに負けている」と強調。そして、「日本は開催国となった前回のラグビーW杯で8強にたどり着いた。その過程でアイルランド、スコットランドから勝利を成し遂げたが、そこから彼らの進歩は止まってしまった」と辛辣な戦評を打った。

 世界の列強との過去4年のテストマッチで未勝利だったという事実から、日本ラグビーの進歩に対する評価は厳しい。一方で4年前にアイルランドとスコットランドをなぎ倒した桜戦士たちの本番での地力を警戒する声もある。

 英紙『Daily Mail』のクリス・フォイ記者は「開幕前まで絶望的だった状況を脱したイングランドの準々決勝進出はほぼ確実だ」と楽観的な見立てをしたうえで、日本の粘りに警鐘を鳴らした。

「しかし、我々は日本の十八番である“大物狩り”に警戒しなければいけない。この一戦は細心の注意と慎重さをもって臨まれるだろう。ボースウィック(ヘッドコーチ)と選手たちは、最近のワールドカップでの実績を考え、日本を過小評価することはないはずだ。

 今大会はいまだ番狂わせは起きてはいない。しかし、あらゆる国が警戒を怠ることはないはずだ。2015年に南アフリカを倒して以来、多くの強豪国の脅威となっている日本は『番狂わせ』に慣れた常連だ」

 昨年11月の直接対決でも52-11と圧勝していたイングランド。しかし、「日本はW杯でのパフォーマンスに慣れている」(スティーブ・ボースウィックHC談)と語る彼らに抜かりはない。日本も強い覚悟を持って臨む必要がありそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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