関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)は折り返し地点を迎えた。第5戦目の相手は、関東学生春季リーグ(春季リーグ)で引き分けて…

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)は折り返し地点を迎えた。第5戦目の相手は、関東学生春季リーグ(春季リーグ)で引き分けている桐蔭横浜大だ。前半序盤から桐蔭横浜大に主導権を握られ、自分たちのプレーをすることができないまま9-16で前半を折り返す。後半22分から村上楓(スポ4=福岡・明光学園)を中心に猛攻を仕掛けるが、時間が足りなかった。22-24で試合は終了し、連勝はここでストップした。

 「いつもよりゆっくりなリズムに自分たちが乗っかってしまい、相手のペースでやられてしまった」と川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)が振り返るように、前半の立ち上がりから相手ペースで試合が進んでしまう。ポストに山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女) 、ライトバックに山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院) を置き、普段とは異なる布陣で攻める早大。前半7分のタイムアウト後、山本のパスから石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院) がポストから得点をする。前半10分には村上がカットインで相手を退場させ、数的有利をつくると、井橋がエンプティゴールを決め、一時は2点差まで追い詰める。ここで早大に流れが傾いたかに思えたが、桐蔭横浜大のフローター陣やポストを止めることができない。前半19分には山本のカットインで獲得したペナルティスローを木村百花(スポ3=東京・白梅学園) が落ち着いて沈める。しかし、攻撃がかみあわず、最後のシュートが決まらない早大は、なかなか点差を詰めることができず、前半を7点ビハインドで折り返した。


ゴール前でボールを持つ川村 ノーマークシュートを何本も止め、会場を沸かせた 

 着実に得点を重ね、逆転したい後半。ハーフタイムでは、「4年がやるべき責任を果たしていない」という話が出たというが、後半は4年生が執念のプレーを見せた。青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)がサイドシュートで先制点を挙げ、川村が相手のポストシュートを阻止する。浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘) が得意のアウトカットインでゴールを割り、後半は好調の滑り出しを見せる。後半中盤から出場した杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)も、速攻から落ち着いてループシュートを放つ。それでもなかなか前半の点差を埋めることができない。このまま試合が進んでしまうかと思いきや、試合終盤に早大が追い上げを見せる。その立役者となったが、4年生だった。後半22分、浦野がロングシュートを放ち追加点を奪う。その後村上がカットインで2本のシュートを決めると、ワンマン速攻で4点差まで迫る。続いて浦野がフェイントで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し、ゴールを割る。相手の右サイドに追加点を奪われるも、負けじと村上も相手ディフェンスを退場させ、井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)が任せられたペナルティスローで3点差まで迫る。最後には、杉浦がポストシュートを決め、22-24となった。しかし、時間が足りず。惜しくも桐蔭横浜大に敗北を喫した。


ジャンプシュートを放つ村上 

 優勝に向け、何としても勝ちたかった今試合。メンバーやポジションの入れ替わりもある中、前半でついてしまった大きな点差を、試合終盤でもくつがえすことはできなかった。しかし、最大8点差まで開いても、諦めずにプレーし、勝ちに貪欲であり続けた。その姿勢や、力強いプレーは、ここから先の強豪校との試合でも生きてくるだろう。春季リーグに敗戦した3校との試合はまだ残っている。今日の試合での課題を修正し、全ての力をぶつけるだけだ。次戦の相手は2部から上がってきた順天堂大だ。気持ちを切り替え、まずは確実に勝利をつかみたい。

(記事 渡辺詩乃 写真 権藤彩乃、大村谷芳)

 

関東学生秋季リーグ
早大229-16
13-8
24桐蔭横浜大
スタメン
GK 川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)
LW 井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)
PV 山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)
CB 村上楓(スポ4=福岡・明光学園)
RB 山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院)
RW 青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)
途中出場
 鶴田文乃(スポ3=山梨・日川)
木村百花(スポ3=東京・白梅学園)
山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南)
杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)
里村采音(商1=岩手・不来方)
石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院)
 
コメント

村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園)

――前半を振り返っていかがですか

 前半は、立ち上がりから相手のペースに飲まれてしまいました。ずっと話してきた、自分たちのやるべきことが出せなくて、結構点差が離れる展開になってしまったので、もったいなかったなと感じています。

――ハーフタイムに話したことは

 ディフェンスもオフェンスもうまくいっていない状態だったので、ディフェンスだけでもやることをやって、安定させようという話をしました。あとは、点差が離れていたので、切り替えて、吹っ切れて後半はやらないと追いつけないというのは、自分もスタッフも話しました。

――後半終盤に追い上げましたが、その時の心境は

 時間も無くて、体を張っていかないと追いつけないと思っていたので、カットインとか、体張って退場を取りにいくとか、自分がやれるプレーを、しつこくしつこくやっていこうという気持ちでプレーしていました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 前半は、キーパーに止められているシュートが多くて、抜けているけど最後のシュートが決め切れないというのが多かったので、そこは反省点です。ですが、後半に入ってからは、カットインや、退場を取るプレーができました。最後の方でしか出せなかったので、そこは悔いが残りますが、最後にできたプレーを前半とか、最初の方にできていたら良かったなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 順天堂大は、今日やった横浜桐蔭大と競った試合をしていて、力があるチームなので、今日試合みたいな入り方をしていたら足元をすくわれると思います。なので、ディフェンスをしっかり固めるなど、入りから自分たちのやるべきことをやりたいです。今日は負けてしまいましたが、くよくよしていても意味が無いので、切り替えて、明日しっかり1勝取れるように頑張りたいと思います。

川村夏希副将(スポ4=東京・佼成学園女)

――桐蔭横浜大のオフェンスはどうでしたか

どの大学にもそれぞれのリズムがあるんですけどリズムが少し違い、いつもよりゆっくりなリズムに自分たちが乗っかってしまい、相手のペースでやられてしまいました。自分たちが桐蔭のペースにうまく翻弄(ほんろう)された感じです。

――どこのポジションからのシュートが多かったですか

左45度の人がセンターに回って打つのとポストが多かったと思います。

――ハーフタイムにはどのような話をしましたか

前半、自分たちがやるべきことをやっていないという一人一人の責任もそうですし、全員出ている4年が自分も含めてやるべき責任を果たしていないと、私や周りのスタッフが感じていたので、まず4年がやることをやらないとと律するような感じでしゃべりました。

――後半、ハーフタイム出た課題を修正することができましたか

結局最後までずるずるやってきてしまいました。最後の5分くらいは出せたかもしれないけれどそれは最後の5分の結果だけであって、全部は出し切れていないからこういう形になってしまったのかなと思います。

――相手のフリーシュートをたくさん止めていました。ご自身のプレーを振り返って

ノーマークで決められても仕方ないシュートを止めることができたのは良かったですが、それよりも止めなければいけないシュートを止められませんでした。ディフェンスの気持ち的には打たせたシュートを決めてほしいというのが大きいので自分のキーピング的にはマイナスだったと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

こういう試合をしてしまったこと自体が情けないですし、後輩ではなく4年生の自分たちの責任で自滅したと思っているのでこれを必ず明日修正して一皮むけた試合にしていきたいと思います。