チリとの初戦を制した日本。その前に次に立ちはだかるのは、強敵イングランドだ。(C)Getty Images 日本にとっての大一番に向けて注目が高まっている。 現地9月17日にフランス・ニースで行われるラグビー・ワールドカップの1次リーグD組…
チリとの初戦を制した日本。その前に次に立ちはだかるのは、強敵イングランドだ。(C)Getty Images
日本にとっての大一番に向けて注目が高まっている。
現地9月17日にフランス・ニースで行われるラグビー・ワールドカップの1次リーグD組第2戦で、日本代表は優勝候補の一角と目される強豪イングランド代表と対戦する。史上初の4強進出を目論むブレイブ・ブロッサムズ(ラグビー日本代表の愛称)にとって、勝って勢いをつけたい一戦だ。
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もっとも、ラグビーは「番狂わせが少ないスポーツ」とされる。当然、格上のイングランドは並大抵の相手ではない。しかし、日本は15年大会で南アフリカから金星を挙げ、19年大会でもアイルランドとスコットランドを撃破。幾多のアップセットを演じてきた過去がある。
そんな背景もあってイングランド国内では「日本を軽視すべきではない」という論調が目立っている。英紙『Evening Standard』は「日本との試合は、アルゼンチンとの開幕戦がまぐれではなかったことを証明する機会となる」と指摘。そのうえで「日本は過去のワールドカップで、いくつかのビッグチームを驚かせた。しかし、この日曜日は、イングランドが彼らの魔法が通用しないことを証明する」と強調した。
また、選手間でも桜戦士への警戒を敷かれている。イングランドのWTBエリオット・デイリーは、英公共放送『BBC』のポッドキャスト番組で「今大会は素晴らしいチームがいくつもある。日本はそのひとつだ。彼らとの対戦はいつだって厄介なものだ。良いパフォーマンスと結果を出すために、今週末も立ち向かわなければならない」と強調。そして、CTBを務めるオリー・ローレンスは「彼らがワールドカップでどんなパフォーマンスをしてきたかという点で、番狂わせの歴史がある」と訴え、こう語っている。
「日本はボールを動かすことを好んでいる。僕らは彼らがどのようにプレーするかについて確認している。日本の脅威が何であるか知っているし、それを食い止めるためのプランも持っている。とにかく日本はとても情熱的で、飢えているチームだ。格上とされる相手にも果敢に立ち上がるチームなんだ」
選手たちの反応を見る限り、イングランドの日本対策は万全な様子だ。そんな“ラグビーの母国”を相手に、ブレイブ・ブロッサムズは世界を驚かす金星を掴めるか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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