9月2日の『卓球ジャパン!』は、2週連続「かすみんSP」の後編。今週は激動の20代をたっぷりと振り返った。

2014年以降も世界を舞台に大活躍を見せた石川。世界卓球2014東京大会では日本女子31年ぶりとなる団体での決勝進出を果たし、同年のワールドツアー・グランドファイナルでは日本女子初のシングルス優勝。

2016年リオオリンピックは団体で銅メダルを獲得し、さらに2017年の世界卓球では吉村真晴と組んだ混合ダブルスで悲願の金メダル。日本勢48年ぶりの快挙を成し遂げた。

「やっぱり金メダルは特別なんだなって。表彰台に立って君が代が流れてると優勝したんだっていう実感もすごく湧きました」(石川)

順風満帆に見えた競技人生だが「卓球人生の中で一番の試練、すごく苦しい時間」と語ったのが東京オリンピックの代表争いだ。

「初めて年下の選手だけと争うオリンピックレースで、自分の卓球が古いんじゃないかと言われたり、年齢的に戦型的にそういうところとの戦いもあった」(石川)

選考レースは伊藤美誠がトップを走り、シングルス2枠目を石川と平野美宇が争う展開に。

「ずっと私は劣勢だったので苦しさ"9"、諦められない、諦めたくないっていうのが"1"」という苦しい状況が続いたが、代表争い終盤の12月、ノースアメリカンオープンを前に気持ちが吹っ切れたと言う。

「その時の私は優勝しかなかったので、誰と当たってももう勝つしかないっていうことで逆に腹が据わった。うまく勝ちたい、うまく通りたいっていう思いがパッと消えたんでそれがすごく良かった」(石川)

初心に戻るために、大会前には髪の色も茶色から黒色に変更。この大会の決勝でライバルの平野を下した石川が選考ポイントも逆転。そのまま2位をキープし、シングルスの代表権をつかんだ。

2021年1月の全日本選手権では決勝で伊藤美誠を下して5年ぶりの優勝。

同年8月の東京オリンピックは団体で銀メダルを獲得し、オリンピック3大会連続のメダリストとなった。

視聴者からの「東京オリンピックで印象に残っている試合は?」という質問に対して、石川は「団体決勝戦(中国戦)のダブルス」と返答。

「そこでのプレーに向けて平野選手と毎日毎日練習して、相談して、本当に1ヶ月半みっちりやって挑んだオリンピックだった。結果は悔しいものになりましたが、自分たちの持ってる力は出せたと思います」と語った。

そして2023年4月、現役最後の試合となったのがWTTチャンピオンズマカオ。相手は東京オリンピック女王の陳夢(中国)で、1ゲームを奪ったものの1-3で敗れた。

実は陳夢とは2人で焼肉に行くほど仲が良く「佳純ちゃんの今後の人生も今まで以上に活躍し、輝くよう願っています」とエールをもらった。

「オリンピックという舞台も3大会経験させてもらって、どういう風に頑張れば出れるのかっていうのがなんとなくわかってるつもり。それがもう1回できるのかっていうところの難しさはやっぱりすごく感じていた」という石川はこの大会後に引退を決意。5月1日に自身のSNSで引退を表明し、23年の現役生活に別れを告げたのだった。

番組の最後にはスペシャルなゲストがVTRで登場。最近仲良くなったという女子スピードスケート金メダリストの高木菜那だ。

引退後に2人でUSJに遊びに行ったということで、「次はどこに行きたい?」という高木からの質問に「行ったことないところばっかりなんで、夏祭りとか!」と笑顔で答えた。

「卓球ジャパン!」BSテレ東で毎週土曜夜10時30分放送