9月10日、フィリピンのモール・オブ・アジア・アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の決勝戦が開催され…

 9月10日、フィリピンのモール・オブ・アジア・アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の決勝戦が開催された。

 過去の最高成績は2002年大会の3位だったドイツ代表は、ユーゴスラビア時代に5度の優勝を果たしているセルビア代表と対戦。両チームが高い集中力を見せ、47-47の同点で後半を迎える。第3クォーターではセルビアのオフェンスを停滞させると、エースのデニス・シュルーダーを中心にドイツが12点のリードを奪取。

 しかし、第4クォーターではセルビアのアレクサ・アブラモビッチに活躍を許し、試合終盤には2点差まで詰め寄られる。それでも、シュルーダーが試合残り21秒に得意のドライブレイアップを沈めてゲームセット。最終スコア83-77でドイツが悲願の初優勝を飾った。

 3位決定戦ではアメリカ代表のミケル・ブリッジズがミラクルショットを沈め、オーバータイムにもつれる展開に。それでも、ディロン・ブルックスが39得点、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーが31得点12アシスト、RJ・バレットが23得点を挙げたカナダ代表が、強豪アメリカとのハイスコアリングゲームを127-118で制し、初のメダル獲得を果たした。

 そのほか、ワールドカップ初出場のラトビア代表が5位となるサプライズを見せると、一方で優勝候補の一角と目されていたフランス代表が1次ラウンド敗退。さらに、スペイン代表やオーストラリア代表といった優勝候補チームも決勝トーナメントに進めず、2次ラウンドで姿を消すこととなった。

 また、日本代表は1次ラウンドで優勝したドイツと強豪オーストラリアに敗れたものの、フィンランドを劇的な逆転勝利で破り、ヨーロッパ勢から大金星を挙げる。さらに、順位決定ラウンドではベネズエラとカーボベルデに連勝し、過去最多の3勝を記録。今大会でアジア最上位の19位となり、2024年に開催されるパリオリンピックへの出場権を見事に獲得した。

 今大会の最終順位は以下のとおり。

『FIBAワールドカップ2023』最終順位


※()内はFIBAランキング

1位:ドイツ(11)

2位:セルビア(6)

3位:カナダ(15)

4位:アメリカ(2)

5位:ラトビア(29)

6位:リトアニア(8)

7位:スロベニア(7)

8位:イタリア(10)

9位:スペイン(1)

10位:オーストラリア(3)

11位:モンテネグロ(18)

12位:プエルトリコ(20)

13位:ブラジル(13)

14位:ドミニカ共和国(23)

15位:ギリシャ(9)

16位:ジョージア(32)

17位:南スーダン(62)

18位:フランス(5)

19位:日本(36)

20位:エジプト(55)

21位:フィンランド(24)

22位:ニュージーランド(26)

23位:レバノン(43)

24位:フィリピン(40)

25位:メキシコ(31)

26位:アンゴラ(41)

27位:コートジボワール(42)

28位:カーボベルデ(64)

29位:中国(27)

30位:ベネズエラ(17)

31位:イラン(22)

32位:ヨルダン(33)

【動画】ドイツvsセルビア 決勝戦のハイライト!