関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第4節。早大が迎え撃つは、難敵・国士舘大だ。関東学生春季リーグ(春季リーグ)での対戦で…

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第4節。早大が迎え撃つは、難敵・国士舘大だ。関東学生春季リーグ(春季リーグ)での対戦では惨敗に終わった早大。先週の筑波大戦の試合後インタビューでは田井健志主将(スポ4=香川中央)が「春の国士舘大戦では、ボコボコにやられてしまったので、リベンジする」と雪辱を誓った。そんな強い気持ちで臨んだ試合は、ロースコアの接戦に。前半わずかに国士舘大が優勢だったが、早大も離されまいと必死に食らいつき、8ー8で後半へ。中盤リードを奪い、一時3点差まで引き離すが、終盤ミスが相次ぐ。この隙を逃さず国士舘大が執念で追いつき、18ー18で早大は勝利を逃した。

 試合は国士舘大の連続得点でスタート。序盤、早大は相手の1ー5ディフェンスに攻めあぐねる。しかし国士舘大もシュートが入らず、試合はいきなり膠着状態に。再び試合が動き始めたのは前半7分、鍋島弘樹(スポ1=福井・北陸)が7mスローを落ち着いて決め、反撃を開始。前半10分に相手のシュートミスから西村悠吾(人2=千葉・市川)が速攻を決めて3ー3で追いつく。その直後、相手に7mスローを献上したが、ここで渡辺航平(人3=神奈川・桐光学園)がシュートを止め、相手に流れを渡さない。さらに塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)のセービングも光り、失点を防ぐ。しかし両チームともに堅い守りで一歩も引かないまま試合は進み、早大は何度も追いつくものの、リードを奪うことができない。追いついては離される展開を繰り返したが、前半27分に白築琢磨(文構3=東京・早実)がフリースロー直後にミドルシュートを決めて1点差にすると、前半終了間際に西村がセンターライン辺りから放ったシュートが相手プレーヤーの手に当たり、軌道が変わったボールはゴールに吸い込まれる。これで8ー8とし、最後は追いついて前半を終えた。


試合前に円陣を組む早大

 後半も塚本のセービングが光る。塚本がミドルシュートを止め、白築が速攻を決めると、後半5分に再び白築がインフェイントで相手ディフェンスを抜き去り、ついに逆転のゴールを決めた。ここで一気に突き放したい早大だったが、シュートが入らず、思うように点差を離すことができない。後半10分に7mスローを獲得するが、Uー21日本代表の松下幸祐(2年)に止められ、松下はこの日2度も早大の7mスローを阻んだ。早大は流れに乗り切れず、国士舘大に3連続得点で逆転を許してしまう。しかし松下と同じ高岡向陵高校の先輩である塚本も負けじと見事なセービングを見せる。後半18分にポストシュートを止め、白築が速攻でブラインドシュートを放ち、13ー13で国士舘大の背中をとらえた。さらに後半20分に守屋雄司(スポ2=神奈川・法政二)が相手の退場を誘発し、7mスローを獲得。ここまで2度7mスローを外していた白築だったが、ここぞという場面でしっかりと決めて再び逆転に成功した。数的有利な状況になった早大は、外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)の速攻、守屋のポストシュートで3点差まで広げる。しかし後半25分で18ー15とリードを保ち、勝利が見えてきた矢先、オフェンスでのミスが目立ち始めた。後半28分にポストシュートを決められ、1点差まで詰め寄られると、時間は残り1分。早大の攻撃はこれが最後となり、確実に1点決めたい場面だったが、パスが噛み合わず相手ボールに。残り30秒で今度は国士舘大の攻撃となったところで国士舘大はタイムアウトを要求。国士舘大はタイムアウト明けに決死の7人攻撃を仕掛け、外に流されながらも放たれた執念のミドルシュートはゴールネットを揺らした。残り10秒となり、早大は早いリスタートでゴールを狙うもスコアは18ー18のままタイムアップ。秋季リーグ戦初白星はまたもやお預けとなった。


7mスローを放つ白築

 痛恨の引き分けで終わった今回の試合。一瞬たりとも気の抜けないロースコアのシーソーゲームで最後の最後にツメの甘さが出てしまった。しかし強力なフローター陣を誇る国士舘大の攻撃を18点に抑えたのは大きな収穫だろう。勝利こそまだないものの、試合を追うごとに内容は良くなってきている。明日は関東学生リーグ2部から昇格してきた順大との対戦だ。確実に白星を挙げ、ここから巻き返しを図りたい。

(記事 丸山勝央、写真 飯田諒 片山和香 北川さくら)

関東学生秋季リーグ
早大188ー8
10ー10
18国士舘大
GK 塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)
CP 鍋島弘樹(スポ1=福井・北陸)
CP 田井健志(スポ4=香川中央)
CP 村松涼雅(商2=岩手・不来方)
CP 狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)
CP 西村悠吾(人2=千葉・市川)
CP 白築琢磨(文構3=東京・早実)
コメント

田井健志主将(スポ4=香川中央)

――試合を振り返っていかがですか

 国士館大は春(関東学生春季リーグ)大きく点差をつけられて負けた相手で、そしてリーグ戦が始まって3戦まだ勝ちがなかったのでみんなで勝ちにいこうと話をして臨みました。

――結果についてはいかがですか

 残り5分で3点差ついたときは多分みんな勝ちを頭の中で意識していたと思います。そこから5分でまくられてしまったので、今回の引き分けはほぼ負けに近いと思います。メンタル面で言うと結構みんな落ち込んでしまって、秋リーグ(関東学生秋季リーグ)で初勝利を手にできなかったのは悔しさを感じています。

――追いつかれてしまった要因は何だと考えていますか

 日大戦や筑波大戦と同様に追い上げているとき、勝っているときにセーフティになってしまったことです。前にガツガツいくのではなくて横の人に任せてしまっていました。ディフェンス面でも負けている時間帯は自分たちの積極的なディフェンスができていたのですけど、勝ちを意識してしまってディフェンスも守りに入ってしまいました。次戦では改善していかなくてはいけないと思います。

――最後のタイムアウトではどのような話をされましたか

 あの状況で戦術の話をしてもほとんど意味がないと思っていて、チームを勝たせるという気持ちを強く持とうという話はしていました。具体的にはルーズボールを絶対に取ろうという話をしました。

――次戦の意気込みをお願いします。

 明日は順大戦で、今試合をしていて結果は分からないですが現状はまだ勝ちがないチーム同士の対戦になります。向こうも1勝を大事にしていると思うので、それに負けないように勝ちへの執着を持って頑張ります。

塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 セービングは良かったですが、スローイングの部分でキーパーから長いパスを出してそのまま速攻にいけるようなパスを秋リーグでは出せていないので、そういった所は修正が必要かなと思います。

――見事なセービングでチームを何度も救いましたが、ご自身のセービングを振り返っていかがですか

 僕は結構波があるので、(予想が)当たる時と当たらない時があるんですけど、今日は当たったんでラッキーでした(笑)。

――松下幸祐選手(2年)は同じ高校出身の後輩ですが、同じキーパーとして特別意識していましたか

 やっぱりありますね。僕が高校3年生の時に彼は1年生でしたが、試合でも非常に助けられましたし、とても仲の良い後輩なので、同じリーグで対戦できるのもなんか縁があるのかなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 明日も当たるように神様に祈っておきます(笑)。

守屋雄司(スポ2=神奈川・法政二)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 勝ちきれなかったのが1番悔しいですね。3点リードまでいって、この前の日大戦でも勝ちきれなかったんで、やっぱ秋リーグ3試合やって勝ちがないのでどうにか勝ちたかったです。個人的には前半のシュートミスが悔やまれます。

――最後勝ち切るには何が必要でしたか

 チームとしてどうやって1点を取るか共有できていなかったことが1番ですかね。もう少し勝つビジョンをみんなで共有できていたら良かったかなと思います。

――先週は膝の調子が良くないと伺いましたが、現在の膝の調子はいかがですか

 全然良くはなくて(笑)。今日も村松涼雅(商2=岩手・不来方)と半分ずつしか出てないので、今後状態見ながらですね。

――次戦への意気込みをお願いします

 負けられない戦いですし、同期も1人いるので、負けないように頑張ります。