井上(左)を世界3本の指に入るとしたスティーブンソン(右)。そのリストが注目を集めた。(C)Getty Images  日本の“最強王者”は、世界の猛者たちの間でも当然に語られている。 現地9月…

 

井上(左)を世界3本の指に入るとしたスティーブンソン(右)。そのリストが注目を集めた。(C)Getty Images

 

 日本の“最強王者”は、世界の猛者たちの間でも当然に語られている。

 現地9月7日、3階級を目指す世界ライト級戦士シャクール・スティーブンソン(米国)は、米ボクシング専門YouTubeチャンネル『ESNEWS』で、自身の考える「最も熟練したファイター5人」を厳選。そのなかで井上尚弥(大橋)もチョイスした。

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 まず、5人中の1番として「ナンバーワンは俺だ。自分自身を選ぶよ」と自信たっぷりに言い放ったスティーブンソンは、2番に今年7月に史上初となる2階級での4団体制覇王者となったテレンス・クロフォードを選出。そして、続けざまに井上の名を口にした。

「3番か……ここは俺のなかでちょっと難しいんだ。だけど、イノウエかな。彼のことはよく見ていて、大好きなんだ」

 自身の実力を誇りつつも、日本人戦士を選んだスティーブンソン。かねてから井上を高く評価してきたという26歳の天才は、4番に現WBA世界ライト級レギュラー王者のガーボンタ・デービス(米国)、5番には「技術的な面でタイソンだね」とタイソン・フューリー(英国)をピックアップした。

 当然ながら賛否両論はあるだろう。ただ、百戦錬磨のフューリーよりも井上を上としたスティーブンソンのリストは小さくない話題となっている。英専門メディア『Boxing Social』は「スティーブンソンが最も才能のある戦士であることを否定する人はいないだろう」と指摘。そのうえで、井上を3番手とした理由を読み解いた。

「スティーブンソンが選んだ5人にさほど大きな衝撃はないはずだ。バド(クロフォードの愛称)はスティーブンソンの練習パートナーであり、イノウエはフルトンを撃破し、各国メディアの厳選するパウンド・フォー・パウンドでクロフォードと並ぶ強者だ」

 階級が異なる海外のチャンプにまで、その名が知れ渡るのは、25戦無敗(22KO)という井上の快進撃を考えれば、それも当然なのかもしれない。だが、あらためて彼の凄みを示す事実と言えよう。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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