7日の試合でプロ初の三塁手を務めた坂本は、相変わらずの華麗な守備を見せた(C)Getty Images 来るべき時が訪れ…

7日の試合でプロ初の三塁手を務めた坂本は、相変わらずの華麗な守備を見せた(C)Getty Images
来るべき時が訪れたのかもしれない。巨人・坂本勇人が9月7日のヤクルト戦で、プロ17年目、通算2081試合目で初めて三塁の守備に就いた。
遊撃で5度のゴールデングラブ賞受賞を誇る名手。過去に一塁と二塁は経験あるが、三塁は初めてだった。4回2死二塁のピンチでは、ドミンゴ・サンタナの三塁線への鋭い打球を巧みに逆シングルでスライディング捕球してアウトにするなど、堅実な守りは変わらず。遊撃では3試合連続で、新人の門脇誠が先発出場した。
【動画】プロ初の三塁スタメンでこのプレー!坂本が4回二死二塁からサンタナの強烈な当たりをさばいてアウトにしたシーン
坂本は2日前に体調不良を訴えて、特例2023対象選手として登録抹消されていたが、7日の試合でスタメン復帰を果たした。
今年12月で35歳を迎える。遊撃は最も負担の大きいポジションの一つ。寄る年波には勝てないのか、近年はコンディション不良でラインアップを外れたり、二軍での再調整を余儀なくされるケースが目立っていた。
「ショート30代半ば限界説」がある。かつて遊撃のレギュラーとして打撃だけでなく、華麗な守備でも魅了してきたスタープレーヤーたちも、多くが30台半ばに三塁へのコンバートを余儀なくされてきた。
近年ではヤクルト・宮本慎也、阪神とロッテでプレーした鳥谷敬の名前が挙がるだろう。遊撃で6度のゴールデングラブ賞を誇った宮本は2008年のシーズン中に三塁へコンバート。翌2009年から引退前年の2012年まで、三塁でも4年連続で同賞を受賞した。
鳥谷も遊撃で4度同賞を受賞した後に、2017年から本格的に三塁へ転向。転向初年度に三塁でもゴールデングラブ賞を受賞した。
過去を振り返っても、広島・野村謙二郎や、ヤクルト・池山隆寛、西武・石毛宏典、巨人・岡崎郁ら、同じキャリアを歩んだ名手たちは数知れない。
大きな分岐点となりそうな一戦で、坂本は9回にダメ押しの17号2ランを放った。まだまだ健在の打力をより生かすためにも、新たな守備位置でのチャレンジには大きな意味がある。
多くの名手たちがたどった道を踏みしめ、天才バットマンは守備の領域で新境地へ挑む。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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