主に守備で奮闘した渡邊。ベンチでは大きな声を張り、チームを鼓舞し続けた。(C)Getty Images 日本代表が格上を相手に大金星を飾った。 8月27日、世界ランク36位の日本代表は「FIBAバスケットボールワールドカップ2023…
![](https://cocokara-next.com/column/img/08837_01.jpg)
主に守備で奮闘した渡邊。ベンチでは大きな声を張り、チームを鼓舞し続けた。(C)Getty Images
日本代表が格上を相手に大金星を飾った。
8月27日、世界ランク36位の日本代表は「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」1次リーグ第2戦で同24位のフィンランドと対戦し、98-88で逆転勝利を飾り、1勝1敗とした。W杯での勝利は2006年日本大会1次リーグ第3戦のパナマ戦以来17年ぶり。また、日本は欧州勢にはW杯で11戦全敗だったが、歴史的な白星を手にした。
【動画】まるで魔法だ! フィンランド守備陣を翻弄した河村勇輝の絶妙アシスト
一時18点差をつけられ、最終の第4クォーターも63-73と10点差で突入する劣勢。それを最終的に10点差もつけての大逆転勝利。欧州勢にはW杯で11戦全敗だった日本にとって、まさしく歴史的な白星。列島でも大きな話題となった。
そんな試合後にフラッシュインタビューで目に涙を浮かべ、しゃがれ声で「僕自身は動けなくて、全然ダメだったんですけど、明日がもし体が動かなくなってもいいという気持ちだった」と語ったのが渡邊雄太だ。フィンランドの大黒柱で、NBAのジャズに所属するスターであるラウリー・マルカネンの対応に追われ、最後は元々痛めていた右足を引きずりながらの気迫のプレーを披露した。
そんな渡邊が自身のX(旧ツイッター)を更新。まず、「昨日の雰囲気最高でした。急遽チケット買ってきてくださって、席埋めてくれた方々に本当に感謝です。もちろんもともとチケット持ってた方や、ドイツ戦空席が目立った中でも一生懸命応援してくれてた方々みなさんもです」と、超満員となった会場の雰囲気に対する感謝を投稿した。
さらに大会前から懸念された右足首の状態についても言及。「あと自分の足の事で、もう休んでとか来シーズンに集中してとかちょくちょく言われるんですが」と前置きし、こう続けた。
「アンゴラ戦やドイツ戦で痛めたとこはちゃんと検査して、重傷ではないのを確認して出場してます。本当にだめな時は出ないですし、僕が出ると言ってもトレーナー陣やチームドクターからストップがかかるので」
試合後には「大きな1勝。でも僕たちはまだまだこれから。満足することなく、次にいきます」と前を向いた渡邊。史上初の1次ラウンド突破へ、29日のオーストラリア戦への興味は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「息をのむ逆転劇」日本に逆転で敗れたフィンランドの国内メディアが日本の奮闘と3Pの精度を称賛「終了間際に実を結んだ」【バスケW杯】
【関連記事】世界で歴史をこじ開ける!日本のフィンランド撃破を海外メディアも激賞「本当に大きな価値を持つ逆転劇」【バスケW杯】
【関連記事】【現役選手の視点/齋藤拓実】黒星発進の日本、18点差のドイツ戦から見えたフィンランド戦のポイントは?【バスケW杯】