8月23日、国際バスケットボール連盟(FIBA)は、8月25日に開幕する「FIBAワールドカップ2023」の特集記事を大会公…

 8月23日、国際バスケットボール連盟(FIBA)は、8月25日に開幕する「FIBAワールドカップ2023」の特集記事を大会公式サイトで公開し、日本(FIBAランキング36位)が入った1次ラウンド・グループEを展望した。

 オーストラリア(同3位)、ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)という強豪国がひしめく激戦区となったグループEは「死の組」と表現され、ドイツが1次ラウンド突破の「本命」、日本は「アンダードッグ」と評価された。

 1位通過の本命とされたドイツは、2019年のワールドカップで18位に終わったものの、2021年の東京オリンピックで準々決勝進出、FIBAユーロバスケット2022では銅メダルを獲得。FIBAは勢いに乗るドイツが先日の強化試合でアメリカに善戦(※91-99で敗戦)した点にも言及し、「ドイツ代表は間違いなく世界最強のチームと渡り合えるだけの力を持っている」と、グループEの主役になるとの見解を示した。

 一方、そんなドイツと1次ラウンド初戦で対戦する日本については、グループEで苦戦を強いられるとの見方だが、ワールドカップアジア予選を7勝5敗で終えたことや、女子日本代表を東京オリンピックで銀メダルへと導いたトム・ホーバスヘッドコーチの功績に注目。「どのチームも、今のアカツキジャパンを軽視することはできない」とも評価されている。

 日本にとっては、ドイツだけでなくフィンランド、オーストラリアも格上の強豪だ。フィンランドはFIBAユーロバスケット2022でベスト8に進出した実力国。昨シーズン、NBAオールスター初選出にMIP賞受賞と存在感を示した26歳のラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)がチームを牽引する。オーストラリアは東京オリンピックで銅メダルに輝いた世界有数の強豪国で、弱冠20歳にしてオクラホマシティ・サンダーの中心選手として活躍するジョシュ・ギディが国際大会デビューを迎える。

 高く分厚い世界の壁を日本一丸で乗り越えられるか。今大会のアジア最上位国に与えられるパリオリンピック出場権獲得を目指す日本代表は、沖縄アリーナで開催される1次ラウンドで、25日にドイツ、27日にフィンランド、29日にオーストラリアと対戦する。

【動画】日本のインサイドを支える柱!スロベニア戦でダブルダブルを記録したホーキンソンのプレー映像