全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は10日、柔道男子90キロ級で、川端倖明(東京・国士舘3年)が2連覇を達成し…
全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は10日、柔道男子90キロ級で、川端倖明(東京・国士舘3年)が2連覇を達成した。100キロ超級は畠山凱(同3年)が制した。81キロ級は今年の高校選手権優勝の仁保秀太(大阪・東海大大阪仰星3年)が制した。
100キロ超級決勝は4分近い延長戦の末、畠山が豪快な背負い投げで一本勝ち。個人と団体で2冠を達成し、「きつかったけど、気合、意地を見せられた」と声を弾ませた。
前日の団体決勝で日本一をかけた大将戦と同じ、杉本明豊(神奈川・東海大相模3年)との顔合わせ。「妥協はしたくなかった。練習でも力を抜かないようにしてきた」と力を出し続けた。
前日の団体戦中に右足甲を痛め、夜は歩けなかったという。百瀬晃士監督は「少しでも様子がおかしくなったら棄権させる」と告げたが、畠山は「最後のインターハイで後悔したくなかった」と、テーピングで固めて痛みを押しきった。
会場の北海きたえーるは、小学6年生当時、全国大会初戦であっさりと敗れた因縁の場所。「ここで勝つ。そう決めて準備してきた。絶対負けられなかった」。意地と執念でつかんだ栄冠だ。(小高広樹)