8月7日(現地時間6日、日付は以下同)。カナダのメディア『Toronto Star』が、カナダ代表のロスター候補として招集さ…

 8月7日(現地時間6日、日付は以下同)。カナダのメディア『Toronto Star』が、カナダ代表のロスター候補として招集された選手たちの進捗状況を報じた。

 今週、カナダ代表はヨーロッパへ向かい、エキシビジョンゲーム3試合が組まれているのだが、今夏ゴールデンステイト・ウォリアーズへ新加入したコーリー・ジョセフは今シーズンに備えるため、ボストン・セルティックスのオシュー・ブリセットはヒザのケガを抱えているため、代表チームから離脱。

 さらにはデンバー・ナゲッツで昨シーズンにフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンとなったジャマール・マレーも25日から幕を開ける「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の出場がダウトフル(Doughtful=疑わしい)になっていると『The Canadian Press』が報道。

 カナダ・バスケットボールは8日に「ジャマール・マレーはチームと同行して移動しませんでした。彼は今後のエキシビジョンゲームへ参加しません。オフシーズン中の回復にフォーカスし続けていくことになります。FIBAワールドカップにおける出場ステータスに関しましては、後日決断が下されることになります」と発表していることから、現段階で出場辞退が決まったわけではないものの、出場する可能性は低いと言わざるを得ない。

 マレーは昨シーズンに65試合へ出場し、平均32.8分20.0得点4.0リバウンド6.2アシスト1.0スティールを記録。「NBAプレーオフ2023」では20試合で平均39.9分26.1得点5.7リバウンド7.1アシスト1.5スティールを残し、ニコラ・ヨキッチとともにナゲッツのリーグ制覇の立役者となった。

 だが2021年4月に左ヒザの前十字靭帯を断裂していた男は2021-22シーズンを全休しており、2シーズンぶりのフルシーズンをこなしてきた。マイアミ・ヒートとの「NBAファイナル2023」終了から約2カ月しか経過していなかったこともあり、体の回復に専念するのは当然と言えるだろう。

 そのため、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)とマレーによるバックコートデュオがワールドカップでお披露目される可能性は低くなったものの、カナダにはRJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)やディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)、ルーゲンツ・ドート(サンダー)、ニキール・アレクサンダー・ウォーカー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)といった選手たちもおり、彼らがカバーしてくれることだろう。

 FIBAランキング15位のカナダは、インドネシアのジャカルタでグループHとしてフランス(同5位)、ラトビア(同29位)、レバノン(同43位)とグループフェーズを戦っていくこととなる。