3月の全国選抜大会決勝と同じ顔合わせになったテニス男子団体決勝。春の王者、相生学院(兵庫)に雪辱を果たした四日市工の選手…
3月の全国選抜大会決勝と同じ顔合わせになったテニス男子団体決勝。春の王者、相生学院(兵庫)に雪辱を果たした四日市工の選手たちは、涙を浮かべて喜びをかみしめた。
ダブルスを落とし、相手に傾きかけた流れを、第1シングルスの本山 知苑しおん (3年)が引き戻した。最終セット、10ポイント先取のタイブレイクでは7―9でマッチポイントを握られながら、そこから4ポイント連取して逆転。劇的な展開に「力をもらった」と第2シングルスの水野 惺矢せいや (同)。相手の強打をうまくいなしてラリーに持ち込み、フルセットの末に競り勝った。
春に敗れてから、持ち味の粘り強いラリーを生かすべく、サーブとレシーブを徹底して鍛えた。この日の決勝でも、相手の強烈なサーブにひるまず、自分たちの土俵に持ち込んだ。「4回目の優勝だけど、勝って泣いているのは初めて」と徳丸真史監督。最後の夏にかけた思いが、うれし涙になってあふれた。(緒方裕明)