8月10日から13日の期間、国立代々木競技場第二体育館にて開催される「Sun Chlorella presents World…

8月10日から13日の期間、国立代々木競技場第二体育館にて開催される「Sun Chlorella presents World University Basketball Series(WUBS)」は、昨年産声をあげたアジアの大学バスケ界がより高みを目指すために創設された国際バスケットボール選手権大会。2回目となる今回は計8大学が参加して、2代目WUBSチャンピオンを目指す。『大学バスケの新時代』と銘打たれた真夏の祭典を前に、出場チームを紹介する。

Bリーグで活躍するラベナ兄弟、ラモスらを輩出した名門


 記念すべきWUBSの初代チャンピオンであるアテネオ・デ・マニラ大学が2連覇を目指して今年も参戦する。“Blue Eagles”の愛称で親しまれている同校バスケットボール部のOBには、Bリーグでアジア特別選手として活躍するキーファー(滋賀レイクス)とサーディー(三遠ネオフェニックス)のラベナ兄弟をはじめ、ドワイト・ラモス(レバンガ北海道)などが名を連ね、多くのフィリピン代表も所属した名門だ。

 学校の歴史は長く、設立は1859年、マニラ市民学校としてスタート。日本では安政6年にあたり、その前年に安政の大獄、翌年には咸臨丸が初めて太平洋を横断、桜田御門の変が起きたころ。小説やドラマの舞台となっている幕末の時代だ。卒業生にはバスケ関係だけでなく、政治家、医師、俳優などフィリピンで活躍する人たちが名前を連ねている。

最終クォーターに力を発揮! 東海大を破ってWUBS初代王者に


 アジアからの4チームが参加した第1回大会は、アテネオ・デ・マニラ大と日本から出場の東海大学が決勝戦で顔を合わせた。第3クォーターまで一進一退の展開となるものの、勝負のかかった第4クォーター、アテネオ・デ・マニラ大が勝負強くシュートを決めていく。対する東海大はアテネオ・デ・マニラ大のディフェンスに手を焼き、シュートを決められない。終盤、オールコートのバスケで反撃を試みた東海大を振り切り、アテネオ・デ・マニラ大がWUBS初代王者に輝いた。また、MVPにはアテネオ・デ・マニラ大カイノア・バルンガイが選ばれた。

 アテネオ・デ・マニラ大学のタブ・ボールドウィンヘッドコーチは、今回の出場にわたり、コメントを発表している。

「私たち『ブルーイーグルス』は、昨年に続き2023年も『WUBS』に参加できることを楽しみにしています。今回、私たちは新体制で大会に臨む予定です。バスケットボールを通じて国際的な経験を積み、日本で再び試合を行える機会となる今大会は、私たちにとって2023年における最もエキサイティングなイベントの一つになると思います」

 ブルーイーグルスは、6月28日、フィリピン国内の大会、ピノイリガカレッジカップのセカンドシーズンでサン・フアン・デ・レトラン大を破り優勝を決定。翌29日には国立大学を65−63の僅差で破り、全勝優勝を達成した。この勢いをもって日本に乗り込んでくることが予想されるだけに、今大会でも活躍が期待されそうだ。