全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は27日、新たにレスリングと空手が始まり、北海道で6競技が行われた。大阪府…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は27日、新たにレスリングと空手が始まり、北海道で6競技が行われた。大阪府勢は、空手女子形個人で、いずれも大阪学芸の山本真由選手が優勝し、古瀬智菜選手が3位だった。バスケットボール女子の3回戦では、大阪薫英女学院が開志国際(新潟)を破り、ベスト8入りを決めた。

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「3年間、頑張ってきて本当に良かった」

 決勝で、難易度の高い演武「チャタンヤラクーサンクー」を披露した。技に強弱をつけたスピード感あふれる「最高の演武」で2連覇を果たすと、ほっと笑みをこぼした。

 兄の影響で3歳から空手を始めた。持ち前のパワーと技の切れを武器にどんどん上達し、強豪の大阪学芸に進んだ。ここでスポーツの世界の厳しさを知ることになる。周りはどの選手も全国トップクラス。1年の大会では、予選で先輩選手に敗れ、悔し涙を流した。

 逆境が自身を成長させてくれた。「気を抜けば差をつけられる。絶対に負けない」。練習では限界を作らず、とことんまでやり抜いた。緊張感のある環境の中で実力を付け、昨年の総体で見事、初優勝を果たし、連覇がかかった今大会でも、相手を寄せ付けなかった。

 「最高の気分」。高校最後の大会を有終の美で飾り、その表情は達成感であふれていた。(弓立美沙輝)