パリ五輪日本代表選考会・全農CUP東京大会(7月22~23日/東洋大学赤羽台キャンパスHELSPO HAB-3) 23日、女子シングルス決勝戦で早田ひな(日本生命)が伊藤美誠(スターツ)にゲームカウント4-0で勝利した。

■早田ひな インタビュー

Q.今日を振り返って

(決勝戦の)伊藤選手には一度は勝ったことがあるのですが私の中では、それは本当の勝ちとは思わなくて今回伊藤選手に勝つにはちゃんと実力をつけないと勝てない選手と思っていました。
なのでその中で自分がやってきたことが間違っていなかったことがわかりましたし、それが結果につながって自信になったかなと思います。

Q.伊藤選手は早田選手のことを最強と言っていた

私は伊藤選手が最強だと思いますし、オリンピックで金銀銅メダルの全てを獲得した姿を見て学んできたし、一緒に頑張ってきたライバル、そして同い年としていろんな刺激を受けてきたので。
伊藤選手も平野選手もいなかったら私はここまできていないと思いますし、3人とも実力を持っている選手だと思います。

Q.ビハインドの場面でも動じずにギアが上がった

伊藤選手は強いのは当然ですし、戦術も切り替えるのが早かったり、いろんな技術を使ってくるので、そこで自分自身が対応できるように。自分の切り替えを早くしていって。
その中でチャンスが生まれた時に仕留める力。そこで仕留められないと得点に繋がらないので、そういった部分のバランスが良かったと思います。

Q.今回の優勝で代表選考で100Pを獲得。改めてパリ五輪に向けて

今は何も考えていないというか試合をして優勝して100P取れたという感じ。
これまでやってきたことやスロベニア大会からここまでやってきたことがどう生かされたのか、どう成長できたかに目を向けているので。

できなかったことが今大会できるようになって自信になった部分もありますし、まだまだ練習しないといけない部分もあるので、そういった部分をまた次に向けて練習していきたいです。

Q.パリ五輪まで1年をどう捉えているか

時間がないなっていうただその一言。
強くなるためにはいろんなことに挑戦したり、いろんな角度から視野を広げてみてみたりすることが大事になってくると思います。

いろんな固定概念を無くしていって、チャレンジして、自分の物にできるものはしていけたらと思います。

Q.石田大輔コーチがベンチから外れていたが狙いがあったのか

いつもベンチで見てもらっていて、その中で見えない部分があるので。違う角度から見てもらっていろんな気づきがあると思うので。

あとは自分が強くなるためにこういう選択をしたっていうだけなので。
これを機に大輔先生が気づいたことを「チームひな」でいろんな話をしてどんどん次に繋げて取り入れていきたいです。

Q.伊藤への対策

伊藤選手の場合は、広角に打つのがすごくうまくてでその中でスピード、タイミング、リズムっていうのをどんどん変えてこれる選手。

その中でチャンスとなった時に伊藤選手の守備力が自分の中でプレッシャーになったりしてそういう部分で凡ミスをしたりするので。そこをしっかりなくすためにも自分のコントロールの仕方がうまかったかなと思います。

Q.決勝で勝負を決めたプレーは

2ゲーム目に挽回したのが全て。3-0になってから伊藤選手がどんどん戦術を変えてきたのですが、2ゲーム目を挽回して取り切った。自分の中でも一本ずつでしか考えていないので。いつもだったら点数を覚えているのですが、今回は覚えていないくらい入り込んでいて。そこの2ゲーム目を挽回できたのが大きかったかなと思います。