パリ五輪日本代表選考会・全農CUP東京大会(7月22~23日/東洋大学赤羽台キャンパスHELSPO HAB-3) 23日、男子シングルス決勝で張本智和(20=智和企画)が戸上隼輔(21=明治大学)をゲームカウント4-1で下し、優勝した。世界…

パリ五輪日本代表選考会・全農CUP東京大会(7月22~23日/東洋大学赤羽台キャンパスHELSPO HAB-3) 23日、男子シングルス決勝で張本智和(20=智和企画)が戸上隼輔(21=明治大学)をゲームカウント4-1で下し、優勝した。

世界ランク4位の張本の天敵として立ちふさがる全日本王者の戸上。この1年で多くの試合で敗れ、前回対戦のWTTリュブリャナでも敗北している。張本はリベンジ、戸上は連勝を狙う。

張本はチキータレシーブを多用し、積極性ある卓球でまず第1ゲームを11-4で奪う。だが2ゲーム目の中盤から戸上にエンジンがかかり、パワードライブで押し込み11-9で取り返す。

戸上隼輔 PHOTO:Itaru Chiba

戸上は張本のミドルを攻めて第3ゲームは10-8とするが、張本はここからフォアハンドを軸に打開して12-10と逆転で奪う。苦しいゲームを制した張本は、そのまま次もドライブで攻めきって11-4で取る。

張本が王手をかけた第5ゲーム。後陣から大きなドライブで一本取るなど戸上も意地を見せるが、張本はそれに動じず、両ハンドや鮮烈なカウンターで得点する。今日の張本は隙を与えず、そのまま力強く押し切った。

優勝した張本は、パリ五輪選考ポイントで2位の戸上とともに3位以下をさらに突き放し、2位までに与えられるパリ五輪シングルス代表の座に極めて近づいた。

<全農CUP東京大会 男子シングルス決勝>
張本智和 4-1 戸上隼輔
11-4/9-11/12-10/11-4/11-5