7月15日放送の『卓球ジャパン!』は、「第5回パリ五輪日本代表選考会直前SP」と題して、注目の日本女子3選手をピックアップ。彼女たちの強さの秘密をDEEPに解説した。

7月22~23日に行われる第5回パリ五輪日本代表選考会。今大会からは出場選手が男女各16名に絞られ、より一層熾烈な戦いが繰り広げられることになる。

注目選手の1人目は、選考ランキング2位の平野美宇(木下グループ)だ。

先月開催のWTTコンテンダー・ザグレブでは世界女王の孫穎莎(中国)を下して優勝を果たすなど、今まさに絶好調。

番組では世界卓球2023女子シングルス3回戦、チョン・ジヒ(韓国)との一戦を振り返った。

MC平野早矢香が注目したのは、平野美宇のミドル処理。ミドルを狙われた時にもうまくコースを突いて返しており、以前よりもミドルに対して強くなっていると分析。

「平野選手に対しては(平野が得意とする)バック側をどの選手も避けたいので、必ずフォア側とフォアミドルというコースに持っていくし、間違いなく平野選手は意識してそこを強化していると思います」(平野早矢香)

チョン・ジヒとの試合、第1ゲームを10-3とリードしたものの、そこから6連続失点で10-9まで追い上げられる展開に。

次のプレーは平野の3球目ツッツキがわずかに浮いて、チョン・ジヒが平野のミドルに強打。

一度バックハンドで構えた平野だったが、すぐにフォア面に切り替えて苦しい体勢でなんとか返球すると、慌てずにうまく距離をとってラリーを制して11本目を奪った。

東京オリンピックも経て、さらにひとまわり大きくなった平野。試合中の表情にも余裕が見られ、MC武井壮も「昔のようなトゲトゲした感じ、不安げな感じがなくなって、リラックスした表情が増えてきている」とコメント。

プレーでもメンタル面でも落ち着きを身につけた"Newハリケーン"が、次の選考会でも大暴れする可能性は大きいだろう。

【第5回 パリ五輪日本代表選考会 卓球2023 TOP16】
大会結果・トーナメント表:2024年パリ五輪 日本代表選考ポイント

【大会概要】
大会名称:2023 全農CUP 東京大会
開催期間:7月22日(土)、7月23日(日)
会場:東洋大学赤羽台キャンパス
日本卓球協会HP:https://jtta.or.jp/tour/13104

【出場選手】
■男子選手
張本智和(智和企画)
戸上隼輔(明治大学)
篠塚大登(愛知工業大学)
吉山僚一(日本大学)
田中佑汰(個人)
曽根翔(T.T彩たま)
吉村真晴(TEAM MAHARU)
及川瑞基(木下グループ)
宇田幸矢(明治大学)
横谷晟(愛知工業大学)
有延大夢(琉球アスティーダ)
濵田一輝(早稲田大学)
谷垣佑真(愛知工業大学)
松下大星(クローバー歯科カスピッズ)
木造勇人(関西卓球アカデミー)
鈴木颯(愛知工業大学)

■女子選手
早田ひな(日本生命)
平野美宇(木下グループ)
伊藤美誠(スターツ)
木原美悠(木下グループ)
佐藤瞳(ミキハウス)
長﨑美柚(木下グループ)
張本美和(木下アカデミー)
芝田沙季(ミキハウス)
森さくら(日本生命)
橋本帆乃香(ミキハウス)
横井咲桜(ミキハウス)
大藤沙月(ミキハウス)
安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)
井絢乃(中国電力ライシス)
皆川優香(大阪成蹊大学)
山室早矢(桜丘高校)