卓球・海外ツアーの女子最終戦「WTT女子ファイナルズ2023」が愛知県名古屋市で開催されることが大会主催者のWTT(World Table Tennis=ワールド・テーブル・テニス)から7月19日に発表された。

開催期間は12月15日(金)から17日(日)までの3日間。会場は名古屋市港区にある旧武田テバオーシャンアリーナ。

出場できるのは女子シングルスの世界ランク上位16人と女子ダブルスの上位8組のみとあって正真正銘、世界最高峰のハイレベルな戦いが日本で見られることになる。

賞金総額は50万ドル(約7,000万円)。シングルス優勝選手とダブルス優勝ペアにそれぞれITTF世界ランキング1,500ポイントも付与される。

国際卓球連盟が主催していたITTFワールドツアーを継承しつつ、2021年から新たなシステムでスタートしたWTTシリーズは欧米や中東、中国を中心としたアジア諸国、さらにアフリカの一部でも開催されている。

しかし、日本での開催はこれまで一度もなく、その動向が注目されていた。開催都市に関しては東京、大阪などいくつかの主要都市で検討された模様。

日本卓球協会や名古屋市など各所と調整を進めてきた元プロ卓球選手でWTT JAPANゼネラルマネジャーの福原愛氏は「WTTシリーズ初めての日本開催が決定し、日本の卓球ファンの皆さまにようやくお伝えできることを嬉しく思います。ぜひ会場まで足を運んで下さると嬉しいです」とコメントしている。

会場に決まった旧武田テバオーシャンアリーナはフットサルをはじめ、さまざまな競技に対応した多目的スポーツ施設だ。過去にはTリーグの試合が行われたこともある。

注目の出場選手だが、目下、世界ランク1位に君臨する世界卓球2023南アフリカ金メダルの孫穎莎や同ランク2位で東京オリンピック金メダルの陳夢、3位の王曼昱、4位の王芸迪ら中国上位陣の出場に疑いの余地はないだろう。

対する日本勢は7位の伊藤美誠(スターツ)、8位の早田ひな(日本生命)の出場が濃厚で、さらに18日に発表された最新の世界ランクで自己最高の15位に浮上した張本美和(木下アカデミー)や17位の平野美宇(木下グループ)が当落上にいる。

一方、ダブルスはトップ8に日本勢がいないが、10位に伊藤/早田の"みまひな"ペア、11位に木原美悠/長﨑美柚(木下グループ)の"Wみゆう"ペアがおり、今後のポジションアップに期待がかかる。

なお、WTT男子ファイナルズ2023は12月の第4週に開催される見通しで、開催都市も近日中に発表されるとのこと。今年の暮れは名古屋が熱い。


<大会概要>
大会名:WTT女子ファイナルズ2023名古屋
大会期間:2023年12月15日(金)~17日(日)
開催場所:旧武田テバオーシャンアリーナ(愛知県名古屋市港区)
放送:テレビ東京、BSテレ東
配信:YouTube WTT、テレビ東京卓球チャンネル他
公式サイト:worldtabletennis.com/nagoya
チケット:WTT公式サイト他

ITTFグループ スティーブ・デイントンCEO コメント
WTT ⼥⼦ファイナルズ2023 名古屋は、⽇本で初めて開催されるWTT シリーズであり、年間上位の⼥⼦選⼿が名古屋に集結することでより歴史的な⼤会となります。 ⽇本には才能豊かな卓球選⼿が多く、経験豊富で情熱的なファンが多いため、今年もファイナルズで卓球が盛り上がり、名古屋が世界の卓球都市として輝くことを楽しみにしています

公益財団法⼈⽇本卓球協会 河⽥正也会⻑ コメント
WTT ⼥⼦ファイナルズ 2023 が⽇本で開催されますことを光栄に思います。⽇本の卓球ファンに取りましても待望の国際⼤会であり、⽇本選⼿が世界のトップ選⼿の中で活躍する姿を⽇本国内で⾒ていただける絶好の機会といえます。多くの⼦供達、多くの国⺠の皆様に卓球の素晴らしさを伝えられる⼤会になりますことを期待しています。

WTT JAPAN 福原愛ゼネラルマネージャー コメント
WTT シリーズ初めての⽇本開催が決定し⽇本の卓球ファンの皆様にようやくお伝えできることをとても嬉しく思います。WTT ⼥⼦ファイナルズの開催に際して⽇本卓球協会、愛知県卓球協会並びに名古屋市の皆様の多⼤なるサポートに感謝申し上げます。⼤会本番まで精⼀杯準備をして参りますので皆様楽しみにして頂き、ぜひ会場まで⾜を運んでくださると嬉しいです。

愛知県名古屋市 河村たかし市⻑ コメント
2023年WTT ⼥⼦ファイナルズを名古屋で開催できることを光栄に思います。この名誉あるイベントは、世界クラスの卓球を紹介するだけでなく、私たちの街のスポーツと⽂化の調和を強調してくれます。世界中の選⼿やファンの皆様を、名古屋の⼈々のあたたかさとおもてなしでお迎えすることを楽しみにしています。

テレビ東京執⾏役員 縄⾕太郎スポーツ局⻑ コメント
⽇本での開催が待ち望まれていた名古屋でのWTT ⼥⼦ファイナルズを視聴者の皆様にお届けできることを嬉しく思います。卓球台での驚異的なアクションだけでなく、魅惑的な舞台裏の瞬間もお届けする総合的な放送プランを綿密に計画しています。私たちは、卓球の最⾼の興奮と激しさを捉えた忘れられない視聴体験を提供したいと考えています。