写真提供:共同通信社「マイナビオールスターゲーム2023」が19日(バンテリンドームナゴヤ)と20日(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で開催される。ファン投票、選手間投票、監督選抜に続いて、両リーグで最後の1名を選出する「プ…
「マイナビオールスターゲーム2023」が19日(バンテリンドームナゴヤ)と20日(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で開催される。ファン投票、選手間投票、監督選抜に続いて、両リーグで最後の1名を選出する「プラスワン投票」が実施され、セ・リーグはトレバー・バウアー(横浜DeNA)、パ・リーグでは山本由伸(オリックス)が選出された。
メジャー通算83勝で2020年にサイ・ヤング賞を受賞した実績を持つ32歳のバウアーは、今季開幕前に横浜DeNAに電撃加入し、ここまで11試合に先発して6勝2敗、防御率3.67の成績を残している(7月15日時点)。特に6月は4試合に先発して4勝0敗、防御率2.08の好成績で月間MVPを受賞した。ファン投票の先発部門で惜しくも2位となったが、自身のSNSでファンに「プラスワン」での投票を呼びかけると、2位に30万票以上の大差を付ける36万9446票を集めた。
今回の選出に、バウアーは「本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。36万以上の投票をしていただき、2位との差は33万という大きな差だったと聞いている。それだけファンの皆さまが投票してくれたことに本当にうれしく思っています」と喜びと感謝の声。そして「アメリカと日本で両方のオールスターに出場した初めての外国人投手になると思うので、すごくうれしく光栄に思います。ファンのみなさまを楽しませられるピッチングをしたい。自分もプレーを楽しみたいと思います」と抱負を語った。
また、マウンド上でファンの声援を浴びるだけでなく、「一番は投手にスプリットの投げ方を聞きたいです!」と日本人投手たちとの交流も深めて、自らのさらなる進化につなげたい模様。それと同時に「ファンの皆さんは試合しか見ることができないと思うので、オールスターでは試合の裏側をお見せできればと思います。ファンの皆さんもオールスターを経験したという体験を届けたいと思います」と自身のSNSを利用しての情報発信も予告した。
一方、NPB史上初となる2年連続の投手5冠を達成&2年連続沢村賞を獲得した24歳の山本由伸は、ここまで13試合に先発して、リーグトップの9勝(3敗)を挙げて、リーグ2位の防御率1.74をマーク。WBC出場の疲労を考慮されて監督選抜では選ばれなかったが、ファンはやはり現在の日本球界ナンバーワン右腕のオールスター出場を要求。こちらもプラスワン投票で2位に14万票以上の大差を付ける19万933票を集めて“最後の1人”として5回連続5度目のオールスター出場が決まった。
過去、2019年と2021年の2回、敢闘賞を受賞している山本は、今回の選出にあたって「ファンの方に選んでいただき、とても嬉しいですし、光栄に思います。みんなが楽しみにしている舞台なので、全力でプレーしたいと思います。」と感謝を述べた。さらに対戦したい選手を聞かれ、「すごい選手ばかりが集まりますので、全員ですね。抑えられるようにがんばります」とコメント。「他のチームの選手と同じベンチで戦うことはなかなかないので、色々な話もできると思いますし、楽しく野球をしたいと思います」と目を輝かせた。
また、今年の「プラスワン投票」は、初めてニュースアプリ「SmartNews」(スマートニュース)の「野球チャンネル」でも投票が実施され、多くのファンがスマートフォンのアプリを利用して投票。バウアーは「スマートフォンのアプリで投票してくれた皆さまありがとうございます。スマートフォンは多くの皆さんが使用しているデバイスだと思うので、今までよりも関わりの多い投票になったと思っています」、山本は「たくさん投票していただき、有難うございます。選んでいただいたことに恥じないプレーをお見せできるようにがんばりますので、引き続き、熱いご声援をよろしくお願いします!」とスマートニュースのアプリユーザーへも喜びのコメントを寄せた。
昨年のオールスターは、パ・リーグが2勝(3対2、2対1)を挙げ、第1戦は清宮幸太郎(北海道日本ハム)、第2戦は柳田悠岐(福岡ソフトバンク)がMVPを受賞した。ここまでの通算成績は、パ・リーグ88勝セ・リーグ80勝、11引き分け。コロナによる規制も解除された応援にも注目して、“大盛況”のオールスター戦を期待したい。