フルトン戦が間近に迫るなかで、井上への評価が高まっている。(C)Getty Images 残すところは10日となり、調整は最終段階に入っている。7月25日に東京・有明アリーナで井上尚弥はWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者のステ…

フルトン戦が間近に迫るなかで、井上への評価が高まっている。(C)Getty Images

 残すところは10日となり、調整は最終段階に入っている。7月25日に東京・有明アリーナで井上尚弥はWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)とのタイトルマッチに挑む。

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 昨年12月にポール・バトラー(英国)に勝利してバンタム級で4団体統一王者となった30歳は、今年1月に手にした全タイトルを返上。同時に「このバンタム級ではやり残したことがなく、戦いたい相手がいない」とスーパーバンタム級への階級上げを決意し、同階級で「最強」とされる敵なしの王者フルトンと対戦が決まった。

 自身と同じキャリア無敗の王者への偉大なる挑戦に臨む井上。その一挙手一投足に注目が集まるなかで、一部の海外メディアや識者の間では新階級での苦戦を予想する声もある。SNSでは「フルトンの方がリーチは上だ」「チャンピオンの技巧を攻略はできない」といった批判的な意見も目立っている。

 無論、井上の快進撃を期待する人々もいる。米ボクシング専門ポッドキャスト『Tha Mic Check』などに出演するジャーナリストのクイントン・D・ライリー氏は自身のツイッターで「イノウエは過大評価されていると思う」というファンの投稿に異論を投げかけている。

「悪いが、試合前にイノウエをこき下ろすことで、フルトンが彼を倒したときに、その勝利の重みが下がることを誰も知らない。あと、誰も気づいていない。イノウエへの評価は全くもって過大評価なんかじゃないよ。3階級制覇王者、4団体統一の絶対王者。そのどれもが過大評価じゃないんだ」

 着々と決戦の日は近づき、両陣営を取り巻く緊張感は高まっている。そのなかで世界中を虜にしてきた井上に対する期待や評価も高まり続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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