■フェーングロッテン

【中間調整】昨年の白百合Sを逃げ切って快勝。続くラジオNIKKEI賞は一転、好位で控える形となるもゴール前で内を鋭く突いて重賞初勝利を果たしている。その後は菊花賞こそ大きく崩れたものの、2走前の金鯱賞2着、前走の鳴尾記念で2着など2000m重賞で堅実無比な走りを続けている。

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前走後はノーザンファームしがらきへ放牧に出され、状態の確認を経て七夕賞への参戦が決定。6月21日に栗東へ戻っている。25日に坂路で流されたのが初時計で、28日の1週前追いには松若騎手が騎乗。CWで古馬1勝クラスを追走するが、追われて頭が高くなり半馬身届かずの遅れ入線に終わっている。

【最終追い切り】1週前の段階で負荷は十分。福島への輸送を控えたレース当週は確認程度の内容となった。序盤は緩いペースのなかでも力まず集中して登坂。道中ブレの少ないフォームはさすがと言えたし、ラストは単走とは思えない気迫もある程度感じさせたものの、ラスト1F12秒3(馬なり)で、溜めたほどは弾けなかった印象がある。

【見解】1週前で遅れた相手(ヴェルテンベルク)は稽古駆けするタイプではあるが、同馬とフェーングロッテンは過去3回併せ馬をこなしており、これまではフェーングロッテンが遅れたことはなかった。中間初時計の坂路でもラスト2F12秒6-12秒8とわずかではあるが失速ラップに終わっており、体調面か精神面か要因が判然としないが、この中間は粘りを欠いている印象が強い。体調のブレは少ないタイプのようだが、盤石の信頼までは置きづらいところだ。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。