6月に行われた岡山県高校総体の競泳女子400メートルメドレーリレーで、姉妹の倉敷古城池高2年、中村陽菜選手(16)=背泳…
6月に行われた岡山県高校総体の競泳女子400メートルメドレーリレーで、姉妹の倉敷古城池高2年、中村陽菜選手(16)=背泳ぎ=と1年、美羽選手(15)=平泳ぎ=が活躍し、同校がライバル校とのデッドヒートを制して優勝した。2人は8月の全国高校総体出場を目指しており、記録更新のための厳しい練習を重ねている。
倉敷市出身。陽菜選手が5歳のとき、一緒に水泳を習い始めた。陽菜選手は当時、水に顔をつけられないほど水泳が苦手だったという。しかし、大会に出場するようになると「もっと本気でタイムを狙いたい」と、現在所属しているレイスポーツクラブ倉敷(倉敷市)へ移った。
競泳は100分の1秒を争う。記録が出るにつれ、姉妹ともに競技にのめり込むようになった。陽菜選手は小学6年の頃、当時住んでいた群馬県で200メートルで県1位となり、美羽選手は小学5年で全国大会に出場するなど、着実に力を伸ばしていった。
練習は週6日。1時間半~2時間ほどで、3500~4500メートルを泳ぐ。陽菜選手は「泳ぐ距離は他のクラブチームと比べると短いが、集中して最後の1本まで全力を出し切るよう心掛けている」と話す。一かき、一蹴りの動きに神経を使い、抵抗の少ない泳ぎを意識しているといい、「長距離だけでなく、短距離でも勝負できる力がついた」と自信をのぞかせる。
一方、平泳ぎはコンパクトに泳ぐのが理想とされる。しかし、美羽選手は足を大きく外側に開きながら体に引き寄せ、力強いキックで進む。「パワフルな泳ぎ」が持ち味で、中学3年の時は全国中学校水泳競技大会で2位となった。
互いに「姉妹だけど、友達に近い感じ」と笑う。互いの力を認め合い、励まし合って練習に取り組んできた。
そんな2人には夢があった。(続きを読む>>)