卓球のWTTコンテンダーザグレブ<6月26日〜7月2日/クロアチア>が行われ、女子シングルス決勝で平野美宇(木下グループ)が、世界女王の孫穎莎(中国)を下して優勝を果たした。1回戦、2回戦を危なげなく勝ち上がった平野は準々決勝で劉瑋珊(中国…

卓球のWTTコンテンダーザグレブ<6月26日〜7月2日/クロアチア>が行われ、女子シングルス決勝で平野美宇(木下グループ)が、世界女王の孫穎莎(中国)を下して優勝を果たした。

1回戦、2回戦を危なげなく勝ち上がった平野は準々決勝で劉瑋珊(中国)を下すと、準決勝では中国期待のホープ、19歳の蒯曼にも打ち勝ち中国勢から2連勝。

そして決勝では、全日本女王の早田ひな(日本生命)をストレートで下して勝ち上がった世界ランク1位の孫穎莎と対戦した。試合はお互いにゲームを取り合う展開となったが、第6ゲームの接戦を制した平野がその勢いのまま最終第7ゲームもリードを広げて絶対女王から初勝利。

2017年アジア選手権で中国選手を3連破して優勝した平野が、再び世界に衝撃を与える殊勲の優勝を成し遂げた。

平野美宇vs孫穎莎 Photo:World Table Tennis

また、17歳のカットマン・小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)も銭天一(中国)に勝利し、蒯曼にもフルゲームの接戦を見せる活躍を見せた。

男子シングルスは全日本王者・戸上隼輔(明治大学)のベスト16が最高。初戦で世界ランク6位のカルデラノ(ブラジル)を下したが、2回戦で中国選手に敗退した。

女子ダブルスは木原美悠(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー)、平野美宇/長﨑美柚(木下グループ)がともに初戦敗退。前週のコンテンダーチュニスで準優勝、ベスト4と活躍を見せたペアだったが今回は上位進出はならなかった。

小塩遥菜 Photo:World Table Tennis

【各種目結果】

●男子シングルス
優勝:林高遠(中国)
準優勝:樊振東(中国)
3位:向鵬(中国)、林詩棟(中国)

●女子シングルス
優勝:平野美宇(日本)
準優勝:孫穎莎(中国)
3位: 蒯曼(中国)、早田ひな(日本)

●男子ダブルス
優勝:袁励岑/林詩棟(中国)
準優勝:梁靖崑/林高遠(中国)
3位:KWAN Man Ho/ LI Hon Ming(香港)、ゴメス/ブルゴス(チリ)

●女子ダブルス
優勝:シン・ユビン/チョン・ジヒ(韓国)
準優勝:劉瑋珊/銭天一(中国)
3位:チタレ/アクラ(インド)、スターシニー/オラワン(タイ)

●混合ダブルス
優勝:王楚欽/孫穎莎(中国)
準優勝:林詩棟/蒯曼(中国)
3位:黄鎮廷/杜凱琹(香港)、チョ・デソン/キム・ナヨン(韓国)

平野美宇、孫穎莎 Photo:World Table Tennis

【日本選手の結果(最終ラウンドの記録)】

●男子シングルス
戸上隼輔【2回戦敗退/ベスト16】1-3 向鵬(中国)
宇田幸矢【1回戦敗退】2-3 No.アラミヤン(イラン)
松島輝空【予選T4回戦敗退】2-3 メン(ドイツ)
吉山僚一【予選T4回戦敗退】0-3 姜動洙(韓国)
及川瑞基【予選T3回戦敗退】1-3 ホダエイ(イラン)

●女子シングルス
平野美宇【優勝】4-3 孫穎莎(中国)
早田ひな【ベスト4】0-3 孫穎莎(中国)
小塩遥菜【ベスト8】2-3 蒯曼(中国)
張本美和【2回戦敗退/ベスト16】1-3 蒯曼(中国)
木原美悠【2回戦敗退/ベスト16】2-3 劉瑋珊(中国)
森さくら【2回戦敗退/ベスト16】1-3 早田ひな
長﨑美柚【1回戦敗退】2-3 シン・ユビン(韓国)
笹尾明日香【1回戦敗退】1-3 劉瑋珊(中国)

●女子ダブルス
木原美悠/張本美和【1回戦敗退】1-3 RYU Hanna/キム・ナヨン(韓国)
平野美宇/長﨑美柚【1回戦敗退】0-3 ツォン・ジエン/ウォン・シンルー(シンガポール)

●男子ダブルス
●混合ダブルス
※日本選手のエントリーは無し

平野美宇 Photo:World Table Tennis

戸上隼輔 Photo:World Table Tennis

早田ひな Photo:World Table Tennis