WTTコンテンダーザグレブ<6月26日~7月2日/クロアチア> 7月2日、女子シングルス決勝で平野美宇(木下グループ/世界ランク21位)が孫穎莎(中国/同1位)をゲームカウント4-3で下し、優勝を果たした。中国勢を2人立て続けに破った平野が…

WTTコンテンダーザグレブ<6月26日~7月2日/クロアチア> 7月2日、女子シングルス決勝で平野美宇(木下グループ/世界ランク21位)が孫穎莎(中国/同1位)をゲームカウント4-3で下し、優勝を果たした。

中国勢を2人立て続けに破った平野が、同じ2000年生まれの現世界女王と対戦。過去の戦績は0勝4敗だが、ユース五輪以来5年ぶりのマッチアップで初勝利を目指した。

まず、孫のコースをずらしながらのバックハンドが強烈。平野はバック対バックで押される苦しい展開のまま、第1ゲームを4-11で失う。

だが第2ゲームは、先に両サイドを突いた平野が9-6とし、孫が9-9に追いついたところを突き放して11-9で奪取。しかし大きく緩急を使ったバックハンドなど、孫の揺さぶりを受けて次のゲームを6-11で取り返される。

孫穎莎 Photo:World Table Tennis

第4ゲームは再び平野が躍動し、バックハンドで早めに仕掛けて11-7で奪う。だが5ゲーム目は孫に再びバック対バックで優位に立たれて7-11で落とす。

あとがない平野は第6ゲーム、10-6までリードする。だが厳しく迫る孫がたちまち10-10に追いつくが、ロングサーブを読むなどして踏ん張った平野が14-12でもぎ取る。

ついにフルゲーム突入。平野がストップやミドル攻めで世界女王を揺さぶり6-2とするが、一歩下がって対応する孫が猛追する。

しかし逆モーションのフォアを決め、再び突き放した平野。最後はバックハンドを突き刺し、殊勲の優勝を決めた。

まるでアジア選手権の再現のような中国勢3連破。しかも最後は近年外国勢に絶対無敵の世界1位・孫を破り、値千金の優勝劇を見せつけた。

<WTTコンテンダーザグレブ 女子シングルス決勝>
平野美宇 4-3 孫穎莎(中国)
4-11/11-9/6-11/11-7/7-11/14-12/11-6