打って、投げて、走ってと随所で違いを生み出す大谷。その規格外の活躍にMVPを期待する声は高まっている(C)Getty I…

打って、投げて、走ってと随所で違いを生み出す大谷。その規格外の活躍にMVPを期待する声は高まっている(C)Getty Images
かつては誰もが「無理だ」「プロでやるなら投打のどちらかに絞るべき」といった否定的な意見を飛ばした。しかし、今の大谷翔平(エンゼルス)にそうした言葉を投げかける人はおそらくいない。それほどまでに彼は図抜けた存在へと進化を遂げたのだ。
とりわけ今季は、その異能ぶりが際立っている。マルチヒットをマークした現地6月28日のホワイトソックス戦終了時点で、打っては打率.304、28本塁打、64打点、OPS1.042を記録。投げても16先発で7勝(3敗)、被打率.180、奪三振率11.99のハイアベレージを記録している。
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仮に今のペースを持続させた場合には、今季は凄まじい成績となる。打者として打率.304、56本塁打、128打点、22盗塁。投手としても254奪三振、防御率3.02、WHIP1.04だ。それぞれ別々でもMVPを狙えるようなハイアベレージだ。
近年のMVP争いでは、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)やアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と比較されてきた大谷。そのたびに巷では「大谷がMVPにふさわしいのかどうか」などさまざまな論争が繰り広げられてきたわけだが、今季に限っては「彼をおいてほかにいない」という声が早くも高まっている。
現地6月28日にMLB公式ネットワーク『MLB Network』の番組「MLB Tonight」でも大谷のMVPは断言された。出演した元エンゼルスのクリス・ヤング氏は「オオタニは圧勝するだろう」として持論を続けた。
「何よりも評価すべきなのは、彼がどうやって今の活躍を成し遂げているのかを私たちが理解しきれていないということだ。ベッツやトラウトでさえ、どうやってこんなこと(二刀流)を続けられるのかを不思議に思っている。普通は162試合のうち守備で60試合に出場したらシーズン終了時にはガス欠状態だ。中5日で登板してもガス欠さ。でも、オオタニはそれをやろうとしている。(FAになる)彼がどれだけの契約を得ても、それ以上の価値がある」
MVPを決めるうえで重要視されている「WAR」。打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表すこの指標も今のペースを保てば、大谷は投打合わせて12.2になる。これは2001年に73本塁打を放ったバリー・ボンズのそれ(11.9)を凌ぐスタッツだ。ヤングの言うとおりに「(MVPは)圧勝だ」と言えるだろう。
はたして、球史に残るレベルで活躍を続ける偉才は、周囲の予想通りに「最も価値のある選手」になれるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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