世界が注目する井上(右)とフルトン(左)の対戦が1か月後に迫っている(C)Getty Images 井上尚弥とスティーブン・フルトンによる、WBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチへの注目度が高まり続けている。試合が行われ…

世界が注目する井上(右)とフルトン(左)の対戦が1か月後に迫っている(C)Getty Images

 井上尚弥スティーブン・フルトンによる、WBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチへの注目度が高まり続けている。試合が行われる7月25日まで1か月を切ろうとするタイミングとなり、国内外メディアでは両者についての多くのトピックなども目立ってきている状況だ。

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 東京・有明アリーナで行われるこの一戦に、挑戦者として挑む「モンスター」井上はスーパーバンタム級初戦、ホームリングで2本のベルトを獲得できる好機ではあるものの、王者・フルトンによるタイトル防衛への自信のコメントなども伝えられてきており、勝負の行方を占う声もさまざまだ。

 欧州スポーツベットサイト『Gambling.com』では現地時間6月23日(日本時間24日)、ライターのルーカス・ファン・ビルデベーク氏が、このビッグマッチの背景などを綴ったコラムを掲載している。

 ルーカス氏は井上について「直近の試合では、12月にWBO王者ポール・バトラーをキャンバスに叩きつけ、4団体王者としての目標を達成した。この試合、イノウエはモハメド・アリのようなシャッフル、ロイ・ジョーンズのようなパンチ、そしてバトラーの拙いディフェンスにより見せ場を多く作り、自らの才能を見せつけた」とバンタム級での最後となったファイトを振り返った。

 また、フルトンにも「28歳のアメリカ人は偉大なボクサーであり、おそらくイノウエのこれまでのキャリアの中で最も厳しい挑戦となるだろう。もしタイトルを維持できれば、フルトンは正真正銘のスターとして故郷に帰ることができる」として、この一戦での防衛がボクサー人生に大きな影響を及ぼすものと見通している。

 さらにルーカス氏は、井上とフルトンによるタイトルマッチが行われることへの見解を、以下の様に記している。

「最も印象的なのは、この試合がどのようにして実現したかということだろう。このようなパウンド・フォー・パウンドのエリートタレント2人が全盛期に顔を合わせることは稀であり、ましてやこれほど早く、面倒な公開交渉なしに契約が成立したことも稀である」

 その上で「フルトンとイノウエはこの試合を実現させ、7月25日に最高のボクシングを披露する」とも見込みを述べている。すでに多くのファン、関係者の関心を強く惹きつけている両雄による「世紀の一戦」。ゴングまでの残り1か月、観るものにとっても緊張と興奮はさらに高まり続けていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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