最終回に登場するのはフェスタ―ガードヤヤ(スポ4=宮崎・小林)と中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)の女子部4年生コンビ。…

 最終回に登場するのはフェスタ―ガードヤヤ(スポ4=宮崎・小林)と中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)の女子部4年生コンビ。最高学年としてチームをけん引する2人に話を伺った。

※この取材は5月26日に行われたものです。

お互いの紹介


話をする中山

――まず他己紹介からお願いします

ヤヤ かっちゃん(中山)は、本当にストイック!真面目というか、全部に全力という感じの人で、オフの日とか抜く時は抜くけど、これって決めたらそれにめっちゃ真剣に取り組むし、いろんな人に声をかけて、「もっとこうしたら良いんじゃない」とか言って、みんなを巻き込むのがうまいです。あとは、最近はないけど、今までは家が近いからというのもあって、朝が早いと寝坊しがち(笑)。

中山 本当良くないよね…(笑)。でも練習に遅れたことは一応ないよね。

ヤヤ うん、ない。すばらしい。そんな感じかな。とりあえず、全部に全力な人だなと思います。多分、誰が見ても思うんじゃない?

中山 う~ん、まぁよく言われるけど…(笑)。

ヤヤ そんな感じの人です!

中山 ヤヤは、何だろうな、まとめるというか、誘導するのがうまい!良い意味でね(笑)。言葉の選び方が上手で、他の人が言われてモチベーションが上がるような声かけをしてくれます。みんなをまとめて、1つのチームにするっていう力は本当にすごいなと思います。

ヤヤ え~嬉しい。嬉しいです。

中山 それに付随して、自分のプレーがうまくいったときとかは、すごく波に乗って、良いプレーにつながるかなと思います。でも(波に)乗ってないんだなというときは、表情にも表れてわかるので、「じゃあ私が頑張ろう」みたいな、ある意味役割分担ができているのかなと思います。

――オフシーズンはどのように過ごしましたか

ヤヤ 帰省して、旅行に行って…。

中山 どこに行ってたっけ?

ヤヤ デンマークとドイツ。あとは金沢とか。旅行に行きました。

――どんなことをしましたか

 デンマークにいとことか、家族がいるから、そこでパーティーをしたり、海に行ったり…。いっぱい食べました(笑)。

――デンマーク料理は食べましたか

ヤヤ いっぱい出てきました。けど名前はわからないです(笑)。

中山 お父さんがデンマーク出身?

ヤヤ そう、お父さんの方。

中山 地元?地元って言ったらおかしいか。

ヤヤ お父さんの地元、実家。

――中山選手はいかがですか

中山 私は、福岡旅行が1番だったかな。ちょうどANAのセールがやっていて、安く行けるってなって、飛行機取って、同期のトレーナーの淺沼富美(スポ4=東京・普連土学園)と一緒に1泊2日で行きました。結構短かったんですけど、おいしいものをいっぱい食べれました。

関東大学女子選手権(トーナメント)の振り返り


トーナメントを振り返るヤヤ

――トーナメントは8位で終えましたが、振り返ってみていかがですか

ヤヤ ひどかったね(笑)。

中山 やばかったね(笑)。やっぱり練習ではやれていたつもりだったけど、他のチームと対戦してみて、自分たちが他のチームのことを全然知らなかったし、大会の結果を見て振り返ってみると、内容の濃い練習はできていなかったんじゃないかと思います。

ヤヤ 一緒です。ひどかった。課題がいっぱい出てきました。良い部分もあったけど、良い部分を出せた時間が短かったし、良いものを持っている子たちがいっぱいいるけどそれを出し切れなくて、チームという感じにはまだなっていなかったかなという感じです。

――トーナメント後にチームで話したことは

中山 まだチームで話している最中って言った方が正しいかな。

ヤヤ そうだね。明日大きなミーティングがあって、まだ「こうしていこう」というのは決まっていないです。徐々に今考えているところです。

中山 (トーナメントが)終わった時には、現時点での個人個人の気持ちを周りに話して伝えるというミーティングは開催して、今自分がどう思っているか、大会期間個人として良かったところ、悪かったところやチームとして良かったところ、悪かったところなど、みんなの思いは聞けたので、それをふまえて、これからの練習や明日のミーティングにつなげていきたいです。

――トーナメントで見つかった課題とは

ヤヤ まずはディフェンスかな。結構やられたよね。あとオフェンスは…なんて言うんだろう。

中山 オフェンスは、個人の能力に頼りきりになってしまって、バスケは5人でやるから5人で協力できたらベストなんですけど、個人個人が孤立した状態での1対1だけになってしまったので、全然チームじゃなかったというところが課題だと思います。ディフェンスの部分に関しては、個人の強度もそうですが、チームディフェンスとして、つき方は決めてはいたんですけど、そこがあやふやになってしまって、強度の高いディフェンスができなかったかなと思います。

――逆にトーナメントで得られた収穫や良かった部分は

ヤヤ トーナメントの収穫…。まぁ課題が見えたところかな(笑)。あとは、みんな個人個人の能力があるというところは見えました。それをまだつなげ切れていないのは課題だけど、1人1人できるんだなというのは見えたかなと思うし、自分たちの良い時間帯と悪い時間帯がくっきり分かれて、それがどっちも見えたから、それもあとは改善していくだけなので、そこも収穫かなと思います。

――昨年度からのチームの変化は

ヤヤ 去年の4年生が2人しか抜けていないので、あんまりメンバー自体は変わっていないけど、下からいっぱい入ってきてくれたので、いろんな能力を持っていて、いろんな組み合わせ方ができて、そこはいろんなバスケットができるからおもしろいし、結構大きな変化かなと思います。

中山 1年生が結構たくさん入ってきてくれて、しかも実力がある子たちなので、去年までのチームにプラスして、(1年生の)6人がどう変化をもたらしてくれるかというところがすごく楽しみです。

――1年生に対する印象は

ヤヤ 結構意外と真面目じゃない?

中山 そうだね(笑)。

ヤヤ 1年生だからわちゃわちゃって感じじゃなくて、ちゃんとやるときはやるし、やらないときはみんなでふざけるみたいな切り替えができるよね。

――プレー面はどうですか

中山 みんな特徴があるなと思います。実蘭(菊地実蘭、スポ1=愛知・桜花学園)はスリーもできるし、5ポジもできるし、好葉(山宮好葉、スポ1=東京成徳大高)はディフェンスだし…。他の子たちもみんな個人スキルが高いかな。 。

ヤヤ 1個のことに、こう、なんて言うんだろう、璃来(衣川璃来、スポ1=埼玉栄)だったら1対1めっちゃうまいよね。

中山 プロフェッショナルだよね。本当に個の力が強いです。今までのチームにはないようなパターンの子たちが入ってきたなと思います。

――今年のチームの強みは

ヤヤ ディフェンスもオフェンスも『足』を使ってバスケをしたいというか。ディフェンスは、相手の嫌なところ?相手の嫌なディフェンス?何て言うのかな。

中山 『機動力』?

ヤヤ そう、『機動力』。

中山 強みは『機動力』かなと思います。

ヤヤ オフェンスは走るし、ディフェンスは相手をいじめるというか、ちゃんと1対1でついて、というのはできると思うから、『機動力』かなと思います。

中山 ディフェンスのところで言うと、早稲田はすごい大きい人がいるわけではなくて、関東1部リーグだと1番小さいくらいのチームなので、相手の2倍、3倍くらいの運動量じゃないと勝てないかなと思うので、しっかり『足』を使って守れるようにしたいです。あとは、『楽しませるバスケット』は早稲田が1番できるんじゃないかなという、まだこれからなんですけど、可能性を秘めていて、留学生ありきのバスケットじゃない分、みんなで走って、みんなで得点取って、みんなで守ってというチームとしての強さを培うことができたら、どこにも負けないような魅力が出てくるじゃないかと思います。まぁ、これからだけどね(笑)。

ヤヤ うん、間違いない、本当に。絶対1番楽しいよ。これからだけどね(笑)。

――今年のチームとしての目標を教えてください

ヤヤ  チームは日本一を達成するために毎日頑張っています。早稲田だからこそ考えてやるバスケというのを目標にやっていて、体が小さいっていうのも、機動力が強みっていうのもあるからこそ、ルーズボールとか泥臭さはどこにも負けないように、ボールへの執着心は大事にしています。考えるバスケというのは、(サイズが)小さいからというのもあるんですけど、早稲田だからこそみんなで考えて、面白いバスケに繋げられたらなと思っています。

中山 考えるバスケットの意味としては、早稲田自身は結構フリースタイルで、コーチの方針で選手主体なので、選手が考えて提案したらそれを受け入れてくださります。そこで一人一人が考えてそれを組み合わせていくこと、そしてそれを実践できる環境にあって、考えてやるバスケットの面白さがそこにあるので、しっかり実現できるようにしたいと思います。

――次に個人としての目標を教えてください

ヤヤ もちろんディフェンスでもオフェンスでもどんどん上手くなっていきたいんですけど、見ていてこの人面白いなとか、このバスケやばいなと思わせる選手になりたいです。そのためにディフェンスの一体一の力をつけたりとか、オフェンスはとにかく走ってかき乱すようなプレーをしたいと思っていています。それがチームにも勢いをもたらすと思うから、この人のバスケって面白いなって思わせるような選手になることが目標です。

中山 ちょっとアバウトなんですけど、私はコートの中で自由になるという目標を掲げています。具体的には、実力や技術力がないとコートの中で楽しんで自由に相手を翻弄することや、相手より上に立つことは出来ないと思うので、そういった部分でしっかり基礎の力をつけ、最低限できることをしっかりやりつつも、その上で自分の強みであるスリーポイントをノーマークでしっかり決め切るとか、仲間と連携してシュートを決めるとか、仲間を生かすプレーをするとか、コートの中で自由になれればいいなという思いがあります。きっかけとしては、NBA選手が本当に楽しそうにプレーをしているのを見て、自分たちからしたら突拍子もないようなプレーや真似出来ないプレーが多いんですけど、でもその人たちも裏では努力していると思うし、努力した上であのようなパフォーマンスを発揮しているわけだから、私たちにもできないことでは無いと思うので、そこを目指して頑張っていけたらなと思います。

早慶戦について

――早慶戦とは、お二人にとってどのような試合ですか

ヤヤ 私はお祭りみたいに思っています。たくさんの人が来るし、すごく楽しいし、勝たないといけないというプレッシャーは少しあるけれど、それよりも会場や相手のチームを含めてみんなで楽しむという思いがあって、リーグ戦やインカレとは違う自由さがあるから、お祭りみたいだなと思っています。

中山 私は早稲田の誇りを感じられる瞬間なのかなと思っています。本当に早稲田や慶応にいるからこそ出来る試合なので、その他の大学は強いかもしれないけれどそういった試合はあまり経験出来ないし、歴代のOBやOGの方々もいらして、そういった方々がいる中で試合ができて、その他にも系属校の高校生や応援部も来てくださるので、去年の早慶戦の時も本当に早稲田ってすごいなと思いました。1本シュートを決めるだけであんなに盛り上がるのかと(笑)。

ヤヤ  本当にそうだよね!びっくり。

中山  あんなに大きな歓声を聞いたことが無かったので、そういったゲームができることが本当に誇らしいです。

――早慶戦の見どころは

中山 やっぱり意地と意地のぶつかり合いじゃないかな。早稲田は1部にいるから絶対に負けられないというプライドがあるし、慶応は今まで負けている分なんとしても一矢報いたいという思いが絶対にあると思います。何だかんだで前半競ってしまうことがあるんですよ。

ヤヤ そうだね、今までずっとそうだよね。

中山  そうそう。だから慶応さんが絶対に何かしらしてくるなと思っているので、それに対して、負けないというよりも絶対に勝つ。逆にチャレンジャー精神でやらないと食われる可能性は全然あるので、応援があっちの力になることもあるし、そういったところが見どころかなと思います。

――早慶戦の注目選手はいますか

中山 市浦花(教2=東京・早実)を推すよ、私は。

ヤヤ いけるよ、あの子は。今の花はすごく変わってきてるよね。

中山  成長具合も半端ない。

ヤヤ 多分あの会場を盛り上げるよ。コートの中にいても、ベンチにいても、どっちにしろ。

中山 早稲田はやっぱり系列校や系属校とかから入ってくる子たちの存在が本当に大事なので、そういう子たちが早慶戦という舞台で、プレーで活躍して欲しいなという思いが強いです。

ヤヤ  去年は出られなかったからね、親指を怪我してて。

中山 そうそう、出られなかった。だからこそ今年は頑張って欲しいね。

――早慶戦への意気込みをお願いします

ヤヤ 最高に面白いバスケットをしてきます。

中山 本当に心の底から楽しんで、なおかつ優勝してきます。すごいね、1試合しかしないのに優勝って言えるんだよ(笑)。

ヤヤ たしかに。

――今シーズンの意気込みをお願いします

ヤヤ 今は結構考えることも多いし、やらなければならないことも多くて大変な部分もあるけれど、ここから上がっていくしかないし、変わるしかないから、今悩んだり苦しんだりしていることすらも楽しんでどんどん成長していけたらいいなと思います。どんな場面でも前向きに、最後は日本一になるという気持ちを捨てずにずっと成長し続けます。頑張ります。

中山 考えることはすごく多いけれど、そこで考えることをやめてしまったら成長が止まってしまうと思うので、しっかり考え続けた上で、練習や試合に関しては目の前のことに集中して、絵に描いた餅にならないように、目標は立てるけれど、やることをやらないとまずスタートラインにも立てないなとトーナメントで痛感したので、練習では特に目の前のことに集中して、一つ一つ、一歩ずつ進められることを進めて行きたいかなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 権藤彩乃、濵嶋彩加)


◆フェスタ―ガードヤヤ(ふぇすたーがーど・やや)(※写真右)

宮崎・小林高出身。スポーツ科学部4年。趣味は料理だというヤヤ選手。特に肉じゃがを作るのが好きだそう。早慶戦では鋭いドライブなどスピードを活かしたプレーに期待です!

◆中山桂(なかやま・かつら)

愛知・桜花学園高出身。スポーツ科学部4年。オクラとめかぶと納豆とキムチをのせた『ねばねば丼』をよく食べるという中山選手。早慶戦ではスリーポイントでの大量得点に期待です!