作陽学園高3年 林海佑選手 17 今年3月、日本武道館(東京都)で行われた第45回全国高校柔道選手権大会の個人戦66キロ…

作陽学園高3年 林海佑選手 17

 今年3月、日本武道館(東京都)で行われた第45回全国高校柔道選手権大会の個人戦66キロ級で初優勝し、今月11日に鳥取県で開かれた第70回中国高校柔道大会の同階級でも中国タイトルを獲得した。「夏の全国高校総体でも優勝し、夢の五輪選手に一歩でも近づきたい」とさらなる高みを目指す。

 津山市出身。小学2年で柔道を始めた。地元の道場に入門し、6年の時に県大会で初優勝。市立鶴山中時代は県大会3位の結果を残した。だが、コロナ禍で練習が十分にできなかったこともあって「不完全燃焼」感が残り、「本気で柔道をしたい」と熱心な指導で有名だった強豪・作陽高校(現作陽学園高校)の門をたたいた。柔道部の33人中、県内出身は6人と少ない。県外出身の部員に負けまいと、努力を続けた。

 レベルの高さは覚悟していたが、部員の強さは想像をはるかに超えていた。小中学時代で県上位だったものの歯が立たず、1年とはいえ、上級生に投げられてばかり。(続きを読む>>