中日・郡司裕也捕手、山本拓実投手と日本ハムの宇佐見真吾捕手、斎藤綱記投手の2対2のトレードが成立したことが19日、両球…
中日・郡司裕也捕手、山本拓実投手と日本ハムの宇佐見真吾捕手、斎藤綱記投手の2対2のトレードが成立したことが19日、両球団から発表された。
注目を集めたのは捕手+投手と同ポジションどうしの交換トレードになったことにもあった。
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中日では正捕手の木下拓哉が14日のロッテ戦(バンテリンドーム)で投球を右手甲に当てて骨折。長期離脱の可能性があり、経験のある捕手を求めていた側面があった。
また、この両球団の緊急トレードには球界内からも様々な考察の声が上がっている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は19日に更新した自身のユーチューブチャンネルでトレードを決めた両球団の思惑について言及している。
まず宇佐美が放出された背景には日本ハムにはFA移籍で加わった伏見寅威、中日を戦力外となったマルティネスの台頭などもあり、宇佐美が活躍できる場所が減っていたとした。
その上で立浪監督の狙いとしては「打ってほしい。そういうチームなんで宇佐美に狙いをつけた」(高木氏)と守り以外に打撃面の貢献も求めたのではないかという見立てを明かした。
若手の積極起用を続けるチームでは現在もチーム打率はリーグ5位の・236、本塁打はリーグワーストの27本塁打と得点力不足が深刻となっている。離脱した正捕手の木下は今季は57試合に出場、打率・249、2本塁打、18打点。交流戦では直近7試合連続安打をマークするなど打撃も持ち味とあって、獲得した宇佐美には扇の要として攻守ともどもの活躍が期待されているとした。
宇佐美は昨年81試合に出場し、打率・256、5本塁打、24打点。強打の捕手として存在感を示していた。
宇佐美にとっては、巨人から始まったキャリアが日本ハム、今度は中日と3球団目となる。球団を通じて「求められてのトレードだと思いますし、ドラゴンズに行って結果を出すことがファイターズへの恩返しにもなると思うので、さらにレベルアップできるように頑張りたいです」とコメントを残した。
中日は現在引き分けをはさみ4度目の4連敗、今季最多の借金16とあえぐ。苦境のチームの救世主となれるか。それぞれの選手の新天地での活躍も期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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