「野球界をより良い方向へ」CAMBIOベースボールミーティング開催「日本の野球界をより良い方向に変えていく」をテーマに、…
「野球界をより良い方向へ」CAMBIOベースボールミーティング開催
「日本の野球界をより良い方向に変えていく」をテーマに、少年野球、高校野球関係者らが一堂に会した「CAMBIOベースボールミーティング」が先日、オンラインで開催された。大阪府堺市のプロスペクト株式会社と、少年硬式野球チーム「堺ビッグボーイズ」を運営するNPO法人「BBフューチャー」が発起人となり、2017年に初開催されて今回が7回目。元プロ野球選手や他競技の関係者も含めて約70人が集い、活動報告やディスカッションを行った。
野球人口拡大、投球数制限、金属バットの規定変更など、球界の“CAMBIO”(カンビオ、スペイン語で「変化・変革」)に向けた提言をしてきたこのミーティング。その中でも今、高校野球界で1つのうねりとなって現れてきているのが「リーグ戦」の広まりだ。
選抜大会、夏の全国選手権に代表されるように、高校野球といえば一発勝負のトーナメントが主流。しかし、それは時として“勝利至上主義”を生む土壌ともなるリスクが以前から指摘されてきた。そこで「BBフューチャー」理事長の阪長友仁さんが提唱してきたのが、全国のチームが各地区ごとに分かれて実施する「Liga Agresiva」(リーガ・アグレシーバ)。今回のミーティングでも現状報告がなされ、2015年にわずか6校でスタートした同リーグの参加校が、昨年には20都道府県で約130校にまで増加し、今年は150校以上の高校からの参加が見込まれているという。
「昨年パ・リーグを制したオリックスでも、勝率は.539。それだけ拮抗した中で、勝ったり負けたりを繰り返しながら学べるのが野球というスポーツ。それができないのが(負ければ終わりの)トーナメント戦の弊害でもあります」と阪長さんは訴える。
試合後の“学びの場”に反響「新たな野球の面白さに気付いた」
リーガの開催時期は、主に秋季大会後から11月末まで。10~11月は本来、気候的にも野球をするのに適した季節のはずだが、多くのチームは秋の大会に敗れた時点で、その年の公式戦が終わってしまう。「もっともっと、秋の時期に公式戦が行われる方が球児たちにとってもプラスになるはず」と阪長さん。この時期のリーグ戦実施には大きなメリットがあると訴える。
「LIGA Agresiva」は発足当初から、球数制限や登板間隔の調整、低反発バットの導入など先進的なルールを取り入れてきた。そして、もう1つの大きな取り組みが、戦った選手同士が試合後に交流を持つ「アフターマッチファンクション」だ。
試合中のプレーについて意見交換するなど、敵味方関係なく選手同士で語り合い、学び合い、スポーツマンシップを深め合う。参加した選手からも「新たな野球の面白さに気付くことができた」と多くの反響が寄せられているという。こうした声が少しずつ広まることが、リーガ参加校の増加にもつながっている。
こうした取り組みは各方面からも注目され、反響が寄せられているという。「小中学生などのアマ球界もそうですし、野球だけでなく他競技でも同じような取り組みはできるはず」と阪長さん。リーガの枠組みを超えた、さらなる発展的活動も見据えている。(高橋幸司 / Koji Takahashi)