国内女子ゴルフの第15戦「宮里藍 サントリーレディスオープン」(兵庫県・六甲国際ゴルフ倶楽部/6513ヤード、パー72)は11日、最終ラウンドが行われ、岩井千怜が5バーディ、1ボギーの68で回り、大会レコードを6打更新する通算23アンダーで…

国内女子ゴルフの第15戦「宮里藍 サントリーレディスオープン」(兵庫県・六甲国際ゴルフ倶楽部/6513ヤード、パー72)は11日、最終ラウンドが行われ、岩井千怜が5バーディ、1ボギーの68で回り、大会レコードを6打更新する通算23アンダーで優勝した。初日から首位を守り抜いての完全Vで、今季2勝目、通算4勝目を飾った。5打差2位タイに申ジエ(韓国)、山下美夢有が入った。

◆【実際の映像】岩井千怜、自身初の4日間大会制覇の瞬間!今季JLPGAツアー2勝目

■最終組の見応えある戦いを千怜が制す

雨が降ったり止んだりというコンディションの中、最終日最終組(岩井ツインズの妹・千怜、申、山下)の優勝争いは、その技術と精神力をフルに使った、見どころ多いものとなった。

2位に5打のリードを持ってスタートした千怜は、1番3打目をベタピンにつけバーディ。4番もピン奥3メートルから決め、前半2つのパー5できっちりバーディを奪うステディなゴルフを見せた。

申は1番パー5、2打目が木の根元に着くトラブル。ここでアンプレアブルを宣言、4オン1パットのパーで切り抜ける。ナイスパーが流れを呼び込む。2番、4番バーディの後、6番、7番連続バーディとし、千怜との差を3打に縮めた。

山下は立ち上がりから何度もバーディチャンスを迎えるが、一筋の違いで入らない。それでも4番、5番連続バーディで食らいつき、千怜と5打差のままサンデーパックナインへ。

■ピンチを跳ね返しコース記録

岩井千怜(C) Getty Images

後半早々、千怜にピンチが訪れる。10番2打目がバンカーのあごに刺さり、3打目は出すだけ、この日初めてのボギーとなる。逆に山下はピン手前1メートルを決める。

11番パー3、今度は申が長いバーディパットを沈め、ついに千怜と1打差に迫る。続く12番パー5、山下がワンピンに寄せバーディ。直後にその内側から千怜が入れ返す。この時点で、千怜21アンダー、申19アンダー、山下18アンダー。

14番、千怜は会心のセカンドショットでベタピンに。申はピン奥からのバーディパットが届かず、短いパーパットも外し、痛恨のボギー。山下はパー。千怜は難なくバーディ。これで2位との差が4打に広がった。しかし、申はあきらめない。15番、ティーショットを左バンカーに入れたが、2打目でピン奥に乗せ、下りのパットを読み切ってバウンスバック。千怜と3打差として上がり3ホールへ向かう。

16番パー3、千怜が勝負を決定付けるティーショットを放つ。6番アイアンでライン出し、ボールはピンの根元に着弾する。千怜はこれを決めて23アンダー、申は3パットのボギー、山下はパー、残り2ホールで5打差。ここからは千怜の記録更新へのチャレンジとなる。

最終18番、決めれば72ホール最少ストロークに並ぶというバーディパットは惜しくも右を抜けたが、パーパットを決め笑顔。これにより、全米女子オープン(7月6~9日。カリフォルニア州・ペブルビーチ・ゴルフリンクス)に続き、全英女子オープン(8月10~13日。イングランド・ウォルトンヒース)へも姉妹そろっての出場が決まった。

■主な上位選手最終順位

上位選手の主な最終順位は以下の通り。

優勝/23アンダー/岩井千怜 2位タイ/18アンダー/申ジエ(韓国)、山下美夢有 4位タイ/14アンダー/金澤志奈、木村彩子 6位タイ/13アンダー/菅沼菜々、脇元華 8位タイ/12アンダー/川岸史果、笠りつ子、永井花奈、阿部未悠

岩井明愛は9アンダー15位タイ。吉田優利、上田桃子、穴井詩は8アンダー18位タイ。福田真未、藤田さいきは6アンダー29位タイ。安田祐香、小祝さくらは5アンダー33位タイに終わった。

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文●河野道久

#サントリーレディス 🏆|#Round4

激戦を制したのは #岩井千怜 🏌️‍♀️👏
今季JLPGAツアー2勝目、自身初の4日間大会優勝を果たす🎊

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— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) June 11, 2023