■ブトンドール
【中間調整】昨年7月の函館2歳Sを制し、この世代で初のJRA重賞ウイナーに。その後ファンタジーSでは2着に入ったが、阪神ジュベナイルFで10着、フィリーズRで6着、桜花賞で9着という走り。阪神ジュベナイルF、桜花賞はGIの相手関係という以上に距離がキツくて最後に止まっていた印象があり、本質的な適性はスプリント寄りと言えそうだ。
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桜花賞後は函館スプリントSに目標を絞っていったん休養。5月18日に栗東へ戻り、乗り込みが24日のウッド追いから時計を出し始めている。その初時計だったウッド単走でさっそく3F37秒4-1F11秒4(馬なり)と軽快な伸びを見せた。常に稽古駆けするタイプではあるものの、初時計でこれだけ動けるあたり外厩での休養と鍛錬は至極順調だったということだろう。1週前の坂路追いでは序盤ある程度のペースを刻みながらラスト1F11秒3(馬なり)と出色の切れを披露した。
【最終追い切り】6月2日に函館入り。週末はケアに充て、レース当週に現地での初時計。芝でサラッと流す内容で、直線に入って一瞬モタつく場面があったものの、ギアが入ってからの伸びは軽快そのものだった。
【見解】桜花賞も先々を見据え、スプリンターであることを忘れさせないよう意識的に前へ出していく競馬をしていたほどの馬。かなり早い段階で函館スプリントSが目標にあったことは想像に難くなく、その思惑通り順調な仕上がり過程を踏めている。帰厩最初のCW追いでほぼ仕上がった動きを見せ、1週前も圧巻の切れ。当週モタついたのも許容範囲レベルだし、ほぼ万全の状態で臨めそう。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
■函館スプリントステークス2023 調教動画(ブトンドール)