女子ゴルフの国内第14戦「リシャール・ミル ヨネックスレディス」(静岡県・朝霧ジャンボリーゴルフクラブ/6687ヤード、パー72)は4日、最終ラウンドが行われ、佐久間朱莉、川岸史果が通算9アンダーの首位タイで並んでホールアウト。プレーオフの…

女子ゴルフの国内第14戦「リシャール・ミル ヨネックスレディス」(静岡県・朝霧ジャンボリーゴルフクラブ/6687ヤード、パー72)は4日、最終ラウンドが行われ、佐久間朱莉、川岸史果が通算9アンダーの首位タイで並んでホールアウト。プレーオフの末、川岸史果が6年振りの通算2勝目を飾った。

◆【実際の映像】プレーオフ1ホール目で決着!6年ぶりの優勝を決めた川岸史果のウイニングパット

■川岸が集中力で超短期決戦を制す

前日がサスペンデッドとなったため、早朝から残りの競技が行われた。第1ラウンド終了時点の主な順位は以下の通り。

1位タイ/6アンダー/阿部未悠、山下美夢有、吉田優利 4位タイ/5アンダー/柏原明日架、安田彩乃、安田祐香、沖せいら、岩井千怜、岩井明愛、川岸史果 11位タイ/4アンダー/泉田琴菜、大出瑞月、佐久間朱莉、小祝さくら、申ジエ(韓国)、野澤真央

また、競技成立を優先し、第1ラウンド終了後にセカンドカットを実施(26位タイまでの33人が決勝進出)。併せて決勝ラウンドは9ホールで行う、27ホール短縮競技となった。

決勝ラウンドがいきなりサンデーバックナインという超短期決戦。最初に飛び出したのは、トップと3打差3アンダーで出た黄金世代の大里桃子。10番から4連続バーディを決め、一気に単独首位へと躍り出た。

大里は15番もワンピンにつけ、バーディ。一方、大里同様、好調のショットでスコアを伸ばしてきたのが佐久間。10番バーディ発進し、12番から3連続バーディで首位に並んだ。

大里は上がり3ホールをパーでまとめ、クラブハウスリーダーとして後続を待つ。そして5アンダーで出た川岸もじわじわと差を詰めた。10番、12番で取り、17番ではあわやホールインワンというバーディ。これで川岸もトップに並んだ。

阿部、山下、吉田の最終組はなかなかバーディが来ない。その均衡を破ったのが山下。13番でグリーン手前カラーから強めに打ったパットは、ピンを直撃してストンと落ちる、この日最初のバーディ。14番ではワンピンに寄せ、連続バーディで首位を捕らえた。

佐久間はその後パーセーブを続け、最終18番、ピン手前からのバーディパットをねじ込み、単独首位でホールアウト。川岸も18番バーディで追いつき、あとは最終組がどうなるかという状況。最終組の山下は1打差で迎えた18番、ピンハイからのバーディパットが惜しくも左を抜け、あと一歩届かず。3週連続優勝の夢が絶たれた。

佐久間と川岸のプレーオフ、佐久間は1ホール目2打目で痛恨の池ポチャ。4打目をバックスピンでベタピンに寄せ、意地を見せるが、川岸もワンピンにつける。決めれば優勝というバーディパット、川岸はこれを見事に沈め、右手でガッツポーズ。キャップを外してギャラリーに深く一礼した後、キャディーを務めた母親の麻子さんとハグすると、目から涙があふれ出た。

川岸は優勝スピーチで、「6年振りで、2勝目を挙げるのに時間がかかってしまったんですけど、母のキャディーで初めて勝てたのでとてもうれしいです」と涙をこらえながら話した。

■主な上位選手最終順位

上位選手の主な最終順位は以下の通り。

優勝/9アンダー/川岸史果 2位/9アンダー/佐久間朱莉 3位タイ/8アンダー/大里桃子、山下美夢有 5位タイ/6アンダー/申ジエ(韓国)、安田祐香、柏原明日架

吉本ひかる、小祝さくら、岩井千怜、吉田優利、阿部未悠は4アンダー12位タイ。上田桃子、青木瀬令奈、岩井明愛は3アンダー22位タイに終わった。

なお、有力選手のうち、竹田麗央、金田久美子、山内日菜子は予選落ちとなった。

◆【実際の映像】プレーオフ1ホール目で決着!6年ぶりの優勝を決めた川岸史果のウイニングパット

◆阿部未悠が暫定首位、初優勝に向け好スタート リシャール・ミル ヨネックスレディス第1ラウンド

◆【女子世界ランキング】優勝した川岸史果の世界ランクは…来週のジャンプアップに期待

文●河野道久

#リシャール・ミルヨネックスレディス2023 🏆

#プレーオフ 1ホール目で決着!!👏
#川岸史果 が落ち着いてバーディーパットを沈め、2017年以来、6年ぶりのJLPGAツアー優勝を果たしました🙌✨

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— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) June 4, 2023