「世界卓球2023南アフリカ」<5月20~28日/ダーバン>が行われ、日本勢は女子シングルスで早田ひな(日本生命)、女子ダブルスで木原美悠/長﨑美柚(木下グループ)がそれぞれ初となる銅メダルを獲得。また、混合ダブルスで張本智和(智和企画)/…

「世界卓球2023南アフリカ」<5月20~28日/ダーバン>が行われ、日本勢は女子シングルスで早田ひな(日本生命)、女子ダブルスで木原美悠/長﨑美柚(木下グループ)がそれぞれ初となる銅メダルを獲得。

また、混合ダブルスで張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)が2年連続の決勝進出を果たし、銀メダルを獲得した。

今大会一番の激戦となった女子シングルス準々決勝、早田ひな対王芸迪(中国)。

最終ゲームまでもつれ、最後は9回のマッチポイントをしのいだ早田が21-19というスコアで勝利。自身初となるシングルスのメダルを確定。続く準決勝は優勝した孫穎莎に敗れたものの、今大会の早田の戦いぶりは世界に大きな衝撃を与えた。

また故障もあって国内大会ではなかなか結果が残せていなかった伊藤美誠(スターツ)も、久しぶりにキレのあるプレーを見せて堂々のベスト8入り。

男子シングルスでは、張本智和が初出場の2017年大会以来となる準々決勝進出。梁靖崑(中国)とも互角のラリーを繰り広げたがあと一歩及ばず。

今大会はシングルス代表だった篠塚大登(愛知工業大)が故障のため出場辞退となり、急遽エントリーされた宇田幸矢(明治大)が3回戦まで勝ち上がった。全日本王者の戸上隼輔(明治大)は中国の王楚欽に敗れて2回戦敗退。

女子ダブルスでは、3大会連続でメダルを獲得している早田/伊藤ペアに期待がかかったが、準々決勝で中国ペアに敗れてメダルならず。一方、初出場の長﨑/木原ペアが準々決勝でヨーロッパの国際ペアを下して銅メダルを獲得した。

男子ダブルスは、前回銅メダルの宇田/戸上ペアがドイツペアに惜敗して、ベスト16止まり。また混合ダブルスは、張本/早田ペアが準決勝で中国の若手ペアを撃破。前回大会と同カードとなった決勝は、再び王楚欽/孫穎莎(中国)の完璧なプレーに阻まれ悲願の金メダルには届かなかった。

【各種目メダリスト】

■男子シングルス
金メダル:樊振東(中国)
銀メダル:王楚欽(中国)
銅メダル:梁靖崑(中国)、馬龍(中国)


■女子シングルス
金メダル:孫穎莎(中国)
銀メダル:陳夢(中国)
銅メダル:早田ひな(日本)、陳幸同(中国)


■男子ダブルス
金メダル:樊振東/王楚欽(中国)
銀メダル:チャン・ウジン/イム・ジョンフン(韓国)
銅メダル:イ・サンス/チョ・デソン(韓国)、オフチャロフ/フランツィスカ(ドイツ)


■女子ダブルス
金メダル:陳夢/王芸迪(中国)
銀メダル:シン・ユビン/チョン・ジヒ(韓国)
銅メダル:木原美悠/長﨑美柚(日本)、孫穎莎/王曼昱(中国)


■混合ダブルス
金メダル:王楚欽/孫穎莎(中国)
銀メダル:張本智和(日本)/早田ひな(日本生命)
銅メダル:黄鎮廷/杜凱琹(香港)、林誌棟/蒯曼(中国)

【日本選手の結果(最終ラウンドの対戦記録)】

■男子シングルス
張本智和【ベスト8】2-4 梁靖崑(中国)
宇田幸矢【3回戦敗退/ベスト32】1-4 王楚欽(中国)
戸上隼輔【2回戦敗退】1-4 王楚欽(中国)
吉村真晴【2回戦敗退】1-4 梁靖崑(中国)
及川瑞基【1回戦敗退】3-4 コズル(スロベニア)

■女子シングルス
早田ひな【ベスト4】1-4 孫穎莎(中国)
伊藤美誠【ベスト8】0-4 陳夢(中国)
平野美宇【4回戦敗退/ベスト16】0-4 王芸迪(中国)
木原美悠【4回戦敗退/ベスト16】2-4 陳夢(中国)
長﨑美柚【3回戦敗退】0-4 早田ひな

■男子ダブルス
宇田幸矢/戸上隼輔【3回戦敗退/ベスト16】2-3 オフチャロフ/フランツィスカ(ドイツ)
張本智和/吉村真晴【1回戦敗退】0-3 林高遠/林詩棟(中国)

■女子ダブルス
長﨑美柚/木原美悠【ベスト4】1ー3 陳夢/王芸迪(中国)
伊藤美誠/早田ひな【ベスト8】0ー3 陳夢/王芸迪(中国)

■混合ダブルス
張本智和/早田ひな【銀メダル】0-3 王楚欽/孫穎莎(中国)
宇田幸矢/木原美悠【3回戦敗退/ベスト16】0-3 張本智和/早田ひな