世界卓球2023南アフリカ<5月20~28日/ダーバン> 27日、女子シングルス準決勝で早田ひな(日本生命/世界ランク10位)が孫穎莎(中国/同1位)にゲームカウント1-4で敗れ、銅メダルが確定した。昨夜、世界3位の王芸迪(中国)を卓球史に…

世界卓球2023南アフリカ<5月20~28日/ダーバン> 27日、女子シングルス準決勝で早田ひな(日本生命/世界ランク10位)が孫穎莎(中国/同1位)にゲームカウント1-4で敗れ、銅メダルが確定した。

昨夜、世界3位の王芸迪(中国)を卓球史に残る大激戦で下した早田。メダルの色がかかる夢舞台での相手は、今世界で最も強いと言われる同じ22歳の怪物で、通算5戦目での初勝利をめざした。

孫は早田のバック側を攻めつつ、エースボールを次々とフォア側に抜く。さらにフォア前へのサーブもうまく処理できず、第1ゲームは4-11で先取される。早田は昨日同様に得意のフォアを出せず、逆に孫にフォアドライブをどんどん打たれて2ゲーム目も失う。

孫穎莎 PHOTO:Itaru Chiba

第3ゲームもサーブレシーブで優位に立てず劣勢。だが5-9の場面で早田はロングサーブを決め、さらに強打攻勢で8-9まで迫るが、突き放され8-11で落とす。

追い詰められた4ゲーム目の早田は、自分から先にコースを変える積極策が功を奏して11-5で一つ取り返し、第5ゲームもリスクを背負って攻めてきた孫穎莎の豪打をしのぎ、カウンターも合わせて食い下がるが、一歩及ばずに8-11で失って敗れた。

早田ひな PHOTO:Itaru Chiba

しかし早田は、これで平野美宇(木下グループ)以来6年ぶりの銅メダルが確定。

さらに中国を破っての日本女子のシングルスメダルは、1965年金の深津尚子、銅の山中教子以来となる58年ぶりの快挙となった。

そして早田は混合ダブルスで、張本智和(智和企画)とのペアでも林詩棟/蒯曼(中国)を下しており、1大会で2度の中国超えを果たす歴史的な偉業をやってのけた。

<世界卓球2023南アフリカ 女子シングルス準決勝>
早田ひな 1-4 孫穎莎(中国)
4-11/5-11/8-11/11-5/8-11