2メートルの長身を「コンパクトに使いこなしている」■巨人 5ー4 DeNA(25日・東京ドーム) 巨人の20歳の新鋭、秋広優人内野手は23日から25日まで本拠地・東京ドームで行われたDeNA3連戦で、11打数5安打(打率.455)、1本塁打…

2メートルの長身を「コンパクトに使いこなしている」

■巨人 5ー4 DeNA(25日・東京ドーム)

 巨人の20歳の新鋭、秋広優人内野手は23日から25日まで本拠地・東京ドームで行われたDeNA3連戦で、11打数5安打(打率.455)、1本塁打、3打点と大爆発した。特にプロで初めて3番に座った25日には、初回に左翼線へ適時三塁打。2点を追う5回にも左翼線へ二塁打と勝利に貢献。これには敵のDeNA・鈴木尚典打撃コーチも、賛辞を惜しまなかった。

 鈴木コーチは25日の試合後、秋広について「それはもう素晴らしいですよ。あれだけの長身(2メートル)で腕の長さ、足の長さがある中で、あれだけコンパクトにいろいろな球種に対応できるのは、すごい能力だと思います。だからこそ、ジャイアンツさんでも3番を任されるくらい期待されているのでしょう」と絶賛。この日の三塁打と二塁打は決して会心の当たりではなく、それでも野手のいないところに打球が落ちたように見えたが、鈴木コーチは「スイングの軌道がいいから、自然にヒットコースに行っている」と解説した。

 さらに鈴木コーチは「大谷翔平選手もあれだけの長身で、自分の体を使いこなしている。これまで日本のプロ野球では、長身でそこまで活躍された方はいなかったと思うが、秋広君にもそれに近いものを感じます」と193センチの大谷になぞらえた。

 鈴木コーチ自身、現役時代には秋広と同じ右投げ左打ちで、首位打者を2度獲得した好打者。横浜(現DeNA)がリーグ優勝と日本一に輝いた1998年には、3番として“マシンガン打線”の中核を担った。秋広にとっては信頼性抜群のお墨付きと言えそうだ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)