第84回オークス(GI、芝2400m)は、牝馬クラシック二冠を目指すリバティアイランドが断然の主役。これに待ったをかける…

第84回オークス(GI、芝2400m)は、牝馬クラシック二冠を目指すリバティアイランドが断然の主役。これに待ったをかけるのが、コナコースト、ペリファーニア、ハーパーら桜花賞2~4着馬。別路線組からは、トライアルのフローラS1、2着ゴールデンハインドとソーダズリング、2戦2勝の惑星ミッキーゴージャスらが、どこまで迫れるか注目の一戦だ。

そんな中、桜花賞2着から巻き返しを期すコナコーストが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■中団から上がり最速が要求される樫の舞台

桜花賞でのコナコーストは見事な立ち回りだった。好スタートから首尾よく2番手につけ、リズム良くレースを進める。直線に向いて早めに先頭に立ち、いったんは3着のペリファーニアに先頭を譲るも、差し返す勝負根性を見せ、普通なら勝ちパターンのレース。だが、1頭だけ別次元の馬が。。オークスでは、リベンジを期したいところだが、彼女の戦法的に、桜花賞よりさらに分が悪くなるだろう。

東京2400mに舞台が変わり、距離への対応が求められるが、コナコーストはキタサンブラック産駒という血統背景だけに、その点は問題ないだろう。しかし、スタミナ勝負というより、道中はいかにリラックスして脚を温存し、長い直線で速い上がりを繰り出せる馬が好走するのがオークスの特徴。

過去10年で上がり最速の馬が【7.3.1.2】と最も良績で、脚質面でも、差し・追い込みタイプが【9.5.9.107】と、好結果を残しているのは、中団から後方に位置した馬がほとんど。つまり、4角7~12番手あたりから、上がり最速を繰り出せる馬が勝ち負けするレースだ。

一方コナコーストは、先団につけて長く良い脚を使うタイプ。新馬戦こそ上がり最速をマークしたが、エルフィンSやチューリップ賞などは、逃げ馬を捕まえきれずに2着に敗れており、切れ味を発揮して、先団を飲み込んで一気に差し切るというタイプではなく、オークスには不向きの馬だろう。

また、コナコーストはまだ1勝馬の身だが、過去83回の歴史で、1勝馬のオークス制覇は、わずか3頭のみ。過去10年の成績を見ても【1.1.0.38】と、2勝以上を挙げている馬と比較すればかなり分が悪く、この点も買い材料とは言い難い。

デビューから乗り続けていた鮫島克駿から、D.レーンに乗り替わり、必勝を期すコナコーストだが、過去10年のオークスで乗り替わりでの成績は【1.4.2.57】で、継続騎乗だった場合の【9.6.8.90】に比べても、あまりいい傾向とは言えない。先週はテン乗りでソダシを2着に導いたD.レーンだが、ラフな騎乗だった点も好感は持てず、不安材料が多く見受けられるここは、思い切って「消し」でいきたい。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。