「世界卓球2023南アフリカ(個人戦)」<5月20~28日/ダーバン>を来週に控えた日本代表選手団が12日、大会直前合宿中の味の素ナショナルトレーニングセンターで公開練習と記者会見に臨んだ。

前日の11日には篠塚大登(愛知工業大学)が腰痛のため出場を辞退。大会直前のこのタイミングに棄権というショッキングな発表があった。

午後の記者会見に男子代表の張本智和(智和企画)、戸上隼輔(明治大学)、及川瑞基(木下グループ)、吉村真晴(TEAM MAHARU)、宇田幸矢(明治大学)。女子代表の伊藤、早田ひな(日本生命)、木原美悠、平野美宇、長﨑美柚(いずれも木下グループ)、そして男子代表の田㔟邦史監督、女子代表の渡辺武弘監督が登壇した。

男子ダブルスでペアを組むはずだった篠塚を欠き、吉村真晴とペアを組むことになったエースの張本は「篠塚選手の思いも背負って頑張りたい」と言い、「今回の目標は3種目全てでメダルを獲得すること。そして何より日本の最大の目標であるシングルスでのメダルを念頭に置いている」と明言。

張本は会見前の公開練習時に、世界卓球2021ヒューストンで銀メダルだった早田との混合ダブルスにも言及しており、「僕たちのペアはメダルはマスト。金メダルを期待されていることは自分でも分かっている。まずは決勝まで行って(ヒューストン大会で金メダルの)王楚欽選手と孫穎莎選手のペアに勝てるように100%以上のプレーを2人でやっていきたい」とリベンジを誓った。

張本と早田が金メダルに届けば、世界卓球2017ドイツで日本初の世界卓球金メダルに輝いた吉村真晴(TEAM MAHARU)と、今月1日に現役引退を発表した石川佳純(全農)さんペアに次ぐ快挙となる。