悔しさが残った一戦から一夜明け、早大の前には昨年のインカレ(全日本学生選手権)王者・中大が立ち塞がる。関東学生春季リー…

 悔しさが残った一戦から一夜明け、早大の前には昨年のインカレ(全日本学生選手権)王者・中大が立ち塞がる。関東学生春季リーグ展望記事のインタビューにて田井健志主将(スポ4=香川中央)が、意識している相手として挙げたチームだ。しかし前半主導権を握ったのは中大。一時追いつくも、再び引き離されて13ー18で折り返した。後半開始早々、2連続得点で詰め寄るが、その後も流れに乗り切ることなく試合終了。31ー37と中大に力負けしてリーグ2連敗を喫した。

 中大の攻撃から始まった前半、相手左45の強烈なステップシュートで戦いの火蓋が切られた。さらに2連続で強烈なミドルシュートを決め、中大の左45の3連続得点となる。早大は相手のパスミスからの速攻でファールを誘い、ペナルティスローを獲得。これを白築琢磨(文構3=東京・早実)が落ち着いて決め、前半6分で早大は初得点を入れた。1点を入れ、弾みがついた早大は、小柴創(スポ1=千葉・昭和学院)が速攻を決める。さらに相手が退場者を出したことで、有利な状況となり、前半15分に7ー7と試合を振り出しに戻した。息を吹き返したと思われたが、今度は早大が退場者を出してしまい、相手に7連続得点を許す。その後も流れを手繰り寄せることはできず、13ー18と5点ビハインドで前半を終えた。


7mスローを撃つ白築

 逆転を目指して迎えた後半だったが、終始相手に主導権を握られた。開始直後に村松涼雅(商2=岩手・不来方)がポストシュートを決め、小柴の速攻も見られたが、相手オフェンスに苦しめられ、なかなか点差は縮まらない。さらに中大は後半7分にスカイプレーを披露し、会場を沸かせる。後半18分には、22ー30とリードを広げられ、流れを引き寄せられないまま時間が過ぎていった。後半29分には田中奨三(創理2=東京・早大学院)が公式戦初得点となるポストシュート、西村悠吾(人2=千葉・市川)の速攻で2連続得点を挙げて追いすがったが、万事休す。最終的には31ー37で敗戦し、力の差を見せつけられた。


公式戦初得点を挙げた田中

 「相手の個人技にやられていた」と塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)が振り返ったように、個の力で圧倒された今回の試合。ディフェンスが角度のない位置からシュートを打たせても、ループ、スピン、股抜きなど巧みな技術で得点を奪われた。これで3勝3敗。次週は立大戦が控える。確実に勝利をつかみ取り、再浮上の足かかりにしたい。

(記事 丸山勝央、写真 沼澤泰平)

関東学生春季リーグ

早大3113ー18
18ー19
37中大
GK 塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)
CP 外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)
CP 鍋島弘樹(スポ1=福井・北陸)
CP 小柴創(スポ1=千葉・昭和学院)
CP 狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)
CP 西村悠吾(人2=千葉・市川)
CP 白築琢磨(文構3=東京・早実)
コメント

田井健志主将(スポ4=香川中央)

――今日の試合をベンチからどのように見ていましたか

 最初から楽な試合にはならないと思っていました。チームとしてやろうとしていたのは、以前の試合と同じく粘って、多少リードされることはあると思いますが、それでも自分たちの展開を作って、2点3点ビハインドまでにしようと話していました。でも実際は、出だしから相手のペースに飲まれてしまって、それが敗因だと思います。

――今後勝つためには何が必要だと思いましたか

 ミーティングでも話したのですが、信頼関係というところが大事だと思っています。僕たちが点を決められた時やシュートが入らなかった時に、どこかチームの中で「あいつを出すべきじゃない」だったり、「こいつの方がいい」だったり、そういった言葉が上がることがあって。そういった関係を崩していかないと、チームとして上がっていかないかなと思います。

――けがはどのような具合ですか

 親指の剥離骨折をしてしまって。3週間固定でくっつくと言われていますが、そんな休んでもいられないので日大戦から復帰しようと思います。

――今後どのような戦いをしていきたいですか

 自分たちはメンバーが潤沢にいるわけではなく、他大に比べて選手層の厚さがないので、試合に出ている人が頑張らないと駄目なのですが、それを支える環境ができていないと思います。3年生の白築(琢磨、文構3=東京・早実)や、4年生の狩野(直樹、スポ4=埼玉・浦和学院)、塚本(智宇、スポ4=富山・高岡向陵)、僕もそうですが、上級生が支えて、下級生が活躍できる場をチームとして作っていきたいと思います。あとは上級生が勝たせる展開を作っていきたいです。

塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 やっぱり中大はリーグでトップの選手たちが集まっていて、反対に早稲田はあまり日本一などを経験していない選手が多く集まっています。本当に正反対のチームということで、ディフェンスの粘りだったりルーズボールの意識だったりというところをもっと今回の試合では、出すべきだったのかなと思います。個人的にも今年のリーグはあまり納得いく結果が出ていないので、日頃の練習をもっと頑張りたいと思います。

――キーパーから見て今日の早稲田のオフェンスとディフェンスをどう見ていましたか

 ディフェンスは、相手の個人技にやられていたという部分では、一年生をはじめとして頑張ってくれていたと思いますし、オフェンスの面では、早稲田は速攻を売りにしているチームですが、下級生の白築君や鍋島(弘樹、スポ1=福井・北陸)君が中心に頑張ってくれていて、あとは4年生が頑張るだけだと思います。

――中大の選手のシュートはいかがでしたか

 凄かったですね(笑)。次頑張ります。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

 立教は今1勝しかしていないので、心には余裕を持って試合には挑むことができるので、今回できなかったディフェンスの粘りやルーズボールの意識や一本一本のシュートへの気持ちを改めて大切にしていきたいと思います。

田中奨三(創理2=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 正直、健志(田井)さんがけがしていて、自分が出場することになったのですが、もう少しディフェンスを安定させて出られるようになりたいと思います。

――敗因は何でしょうか

 敗因は、単純にフィジカルや技術とかで、全体的にチームでカバーしきれないほどの差があったと思います。

――今日の得点が公式戦初得点ですか

 そうですね。

――初得点を決めたお気持ちを教えてください

 嬉しかったです(笑)。

――チームでの役割は何ですか

 今はスタメンではないので、途中から入って流れを変えて、僕の代わりに出られなかった人を超えられるようなディフェンスをしてチームに貢献できるようになりたいと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

 今回は最後の最後でインにカットインでシュートを打たれたので、そこをもう少し相手オフェンスに当たれるようなディフェンスをしたいです。