男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、ドクレー、ATP1000)は7日、シングルス決勝が行われ、ラッキールーザーで出場した世界ランク65位のJ・シュトルフ(ドイツ)は第1シードのC・アルカラス(スペイン)に4-…

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、ドクレー、ATP1000)は7日、シングルス決勝が行われ、ラッキールーザーで出場した世界ランク65位のJ・シュトルフ(ドイツ)は第1シードのC・アルカラス(スペイン)に4-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ「ATPマスターズ1000」初のタイトル獲得とはならなかった。試合後には「ラッキールーザーから決勝に進出し、準優勝まで。信じられないような旅だった」と約2週間の戦いを振り返った。
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33歳のシュトルフは今大会予選から出場。予選決勝でA・カラツェフに屈したものの、本戦出場者に欠場する選手が出たため、ラッキールーザーとして本戦入りした。
1回戦でL・ソネゴ(イタリア)、2回戦でB・シェルトン(アメリカ)、3回戦でD・ラヨビッチ(セルビア)、4回戦でP・カチーン(アルゼンチン)、準々決勝では第4シードのS・チチパス(ギリシャ)、そして準決勝では予選決勝で敗れたカラツェフにリベンジを果たし決勝に駒を進めた。「ATPマスターズ1000」でラッキールーザーから決勝に進出するのは今回のシュトルフが初の快挙となった。
決勝戦、積極的にネットへ詰めチャンスを作ったシュトルフは、第1セットだけで5度のブレークチャンスを握る。しかし、あと1ポイントが遠くアルカラスから1度ブレークを奪うに留まる。サービスゲームでもネットへ多く出る作戦をとったシュトルフだが、3度のブレークチャンスのうち2度アルカラスにものにされセットを落とす。
第2セットでは第2ゲームで先にブレークしたシュトルフが主導権を掴むと、最後まで挽回を許さずにセットカウント1-1に追いつく。ファイナルセットでは第3ゲームでブレークポイントを迎えるもこれをいかせず。するとこのセット唯一となるブレークを第4ゲームで許し、2時間25分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはシュトルフのコメントが掲載されている。
「ラッキールーザーから決勝に進出し、準優勝まで。信じられないような旅だった。次の数週間、数ヵ月の間に、この経験が僕の背中を押してくれることを期待しているよ。これまでで最高のキャリアと経験を積むことができた。もちろん、今日は全力で勝ちにいきたかった。もし2週間前に『あなたがファイナルを戦うよ』と言われたら、僕は絶対にそのチャンスを手にしたいと思うだろう。自分のプレーを誇りに思うよ」
「体力的にはかなりいい感じだったんだ。もっとプレーを続けられたかもしれない。今までの試合も精神的なものだった。精神的に厳しいものだったんだ」
「彼(アルカラス)はあまりにも良いプレーをしている。僕は彼に少しプレッシャーをかけ、彼の時間を少し奪って自分のショットを狙うようにした。彼はとても速いんだ。それにラリーが好き。とてもアグレッシブにプレーするのが好きなんだ。僕は試合にうまく入っていた。チャンスもあった。でも、最後は彼があまりにも良かった。おめでとうと伝えたい」
アルカラスがタイトルを獲得するのはバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)に続き今季4度目。「ATPマスターズ1000」は3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATPマスターズ)に続き4勝目となる。

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