来夏に控えたパリ2024オリンピック卓球競技の日本代表選考会「2023全農CUP平塚大会」が5月6、7日の2日間、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で開催される。獲得ポイントは今大会から昨年の2倍になり、代表レースは一気に加速。優勝者は10…

来夏に控えたパリ2024オリンピック卓球競技の日本代表選考会「2023全農CUP平塚大会」が5月6、7日の2日間、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で開催される。

獲得ポイントは今大会から昨年の2倍になり、代表レースは一気に加速。優勝者は100ポイント、準優勝者は90ポイントなど大量得点が狙える。

●第4回選考会ポイント(全6回)
1位 100点
2位 90点
3位 80点
4位 70点
5位 60点
6位 50点
7位 40点
8位 30点
ベスト16 20点
ベスト32 10点

開幕前日の午後には男女各32人による組み合わせ抽選会が行われドローが出揃った。

女子のトップシードは全農CUP TOP32船橋大会 女子シングルス優勝の平野美宇(木下グループ)だ。平野は選考ポイント147点を獲得し3位につける。

1回戦の相手は小塩悠菜(星槎中学校)。これに勝つと2回戦は悠菜の姉の小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)と大藤沙月(ミキハウス)の勝者との対戦が待つ。

そしてさらに同じブロックには成長著しい張本美和(木下アカデミー)がいる。張本が準々決勝まで勝ち上がる可能性は非常に高く"みうみわ"対決が実現した場合、見逃せない一戦となる。

その下のブロックで最有力は木原美悠(木下グループ)。木原は目下、選考ポイント162点で女子代表争いの2番手につける。

その彼女が警戒すべきは同じ異質攻撃型の安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)。あるいは日本が世界に誇るカットマン佐藤瞳(ミキハウス)か。佐藤は選考ポイントで95点を獲得し7位につけている。

反対のブロックからは選考ポイント6位の芝田沙季(ミキハウス/107点)の勝ち上がりが有力。これに森さくら(日本生命)や芝田のチームメートのカットマン橋本帆乃香(ミキハウス)といった面々が歯止めをかけるか。

ちなみに選考ポイント5番手につけていた石川佳純(全農)が5月1日に現役引退を発表し、選考会をキャンセルしたため、6位以下の長﨑美柚(木下グループ)、芝田、佐藤らのポジションが1つずつ上がった。

その下のブロックは強豪がひしめく"死の組"となった。

女子選考ポイントで首位独走中の早田ひな(日本生命/232.5点)、4位の伊藤美誠(スターツ/135.5点)、5位の長﨑美柚(木下グループ/108点)、さらに今年の全日本選手権女子シングルス3位の横井咲桜(ミキハウス)らがしのぎを削る。

とりわけ早田と伊藤は互いに勝ち上がると準々決勝であたる組み合わせ。世界ランクも伊藤が6位、早田が7位という女子日本1、2位の実力者が五輪代表選考会の早い段階で振り落とされることになる。


(文=高樹ミナ)

女子 2024年パリ五輪 日本代表選考ポイント

女子上位8名(2023年3月27日現在)
順位 選手名 合計ポイント
1位 早田 ひな 232.5P
2位 木原 美悠 162P
3位 平野 美宇 147P
4位 伊藤 美誠 135.5P
5位 石川 佳純 128P
6位 長﨑 美柚 108P
7位 芝田 沙季 107P
8位 佐藤 瞳 95P