早大相撲部にとって今季初戦となる、全日本選抜宇和島大会が4月30日、愛媛県宇和島市の総合体育館大競技場で行われた。…
早大相撲部にとって今季初戦となる、全日本選抜宇和島大会が4月30日、愛媛県宇和島市の総合体育館大競技場で行われた。団体戦では、東洋大、近畿大、拓殖大と対戦しいずれも敗れ、第10位という結果に。個人戦では主将の栗田裕有(スポ4=新潟・海洋)がベスト16、猪原陸人(スポ1=千葉・専大松戸)が2回戦に進出した。

開会式に臨む早大相撲部
団体戦では今大会、先鋒に猪原、二陣に栗田、中堅に川副楓馬(スポ2=熊本・文徳)、副将に大村晃央(社3=静岡・飛龍)、大将に内田京汰(社1=静岡・飛龍)が出場した。
1回戦の東洋大戦では、先鋒猪原が押し出しで黒星を喫するも、続く二陣の栗田が鋭い立会いで相手を押し込み相手の足が並んだところを冷静に引き落とし勝利。1勝1敗の五分に戻す。しかし中堅以降で3連敗を喫し、1勝4敗で敗北した。2回戦の近大戦では、先に相手に連勝を許す厳しい展開に。それでも中堅の川副が、相手の一気の出足を上手くいなし送り出しで白星をあげると、副将の大村も相手の立会いの変化に落ち着いて対応し、最後は肩透かしで勝利。2連勝で巻き返しを見せた。だが大将戦で内田がすくい投げで敗れ、2勝3敗で勝利とはならなかった。団体予選最終戦の3回戦の拓大戦では先鋒の猪原が相手に押し負ける展開になるも、逆転の上手出し投げで勝利する。しかし、二陣からの4連敗で1勝4敗。団体戦では勝利することができず、第10位という結果となった。
個人戦には、団体戦にも出場した栗田、大村、川副、猪原、内田に加えて、土屋和也(スポ4=静岡・飛龍)、鈴木大介(法2=埼玉・早大本庄)も出場した。
今年度主将を務める栗田は、2回戦から登場。低い姿勢で相手を押し出し勝利し、続く3回戦でも徹底して前に出る相撲で完勝した。4回戦では、団体戦で勝利している東洋大の選手と対戦。「自信を持って挑んだ」と語る栗田だったが、相手の引きについていけず引き落としで敗れ、ベスト16。本人にとっては悔しい結果となった。同じく2回戦からスタートとなった土屋は、立会いで相手に主導権を握られ押し出しで敗れた。川副も2回戦から登場したが、相手のはたきに落ち初戦突破とはならなかった。団体戦で1つ白星をあげた大村は、1回戦で、相手の突きを下からあてがって対処するも最後は突き落としで敗れる。鈴木も1回戦からの出場だったが相手の激しい突きに後退、そのまま土俵を割り突き出しで敗れた。1年生ながら、団体予選の3回戦では先鋒として白星をあげた猪原は、1回戦で右四つに組みあう展開に。相手がまわしを引きつけ寄ってきたところを豪快な掛け投げで勝利した。続く2回戦では相手の突き押しに対して懐に潜り込めず、突き出しで敗れ3回戦進出とはいかなかった。団体戦で大将として出場した内田は、背の大きい相手と胸が合う苦しい体勢になり、そのまま寄り切られ1回戦敗退となった。

大会を終えた早大相撲部
今大会の結果に室伏渉監督(平7人卒=東京・明大中野)は「もちろん満足していない」としつつも、一方で「収穫もあった」前向きな思いを口にした。団体、個人ともに結果は悔しいものとなったが、新入部員も迎えこれから更なる進化を見せていくであろう早大相撲部への期待は高まるばかりである。
(記事 上野慶太郎、写真 早大相撲部提供)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
結果
団体予選
1回戦 対東洋大 1勝4敗
先鋒 ●猪原初段(押し出し)ミャンガンバヤル参段
二陣 ◯栗田参段(引き落とし)角田参段
中堅 ●川副参段(突き落とし)亀井参段
副将 ●大村弐段(寄り倒し)三上参段
大将 ●内田初段(寄り切り)オトゴンバト弐段
2回戦 対近大 2勝3敗
先鋒 ●猪原初段(上手出し投げ)三田参段
二陣 ●栗田参段(寄り切り)北野参段
中堅 ◯川副参段(送り出し)山崎参段
副将 ◯大村弐段(肩透かし)齋藤弐段
大将 ●内田初段(すくい投げ)浦山参段
3回戦 対拓大 1勝4敗
先鋒 ◯猪原初段(上手出し投げ)谷内弐段
二陣 ●栗田参段(はたきこみ)五島参段
中堅 ●川副参段(突き落とし)児玉参段
副将 ●大村弐段(突き出し)松永参段
大将 ●内田初段(送り出し)角田弐段
個人戦
栗田裕有
2回戦 ◯(押し出し)中野初段(専大)
3回戦 ◯(突き出し)岡田弐段(中大)
4回戦 ●(引き落とし)角田参段(東洋大)
土屋和也
2回戦 ●(押し出し)後藤参段(東農大)
大村晃央
1回戦 ●(突き落とし)久保参段(中大)
川副楓馬
2回戦 ●(はたきこみ)オトコンバト弐段(東洋大)
鈴木大介
1回戦 ●(突き出し)木村参段(九州情報大)
猪原陸人
1回戦 ◯(掛け投げ)齋藤弐段(近大)
2回戦 ●(突き出し)久保弐段(中大)
内田京汰
1回戦 ●(寄り切り)外尾参段(日体大)
コメント
室伏渉監督(平7人卒=東京・明大中野)
――今大会が新体制での初戦でしたが、これまでどんな稽古をしてこられましたか
まずは基本に立ち返りました。学生が決めた全国ベスト4を目指すためには基本練習を徹底し、身体作りに専念させました。Aクラスは身体の大きさも違えば、圧力も違うので怪我のしない身体作りを行いました。
――今回は団体戦では10位、個人戦は栗田主将がベスト16という成績に終わりましたが、この結果についてはいかがですか
もちろん満足していません。ただ収穫はありました。優勝した近大と予選で当たりましたが、2-2の大将戦までもつれたのは自信にしないといけません。栗田のベスト16は当然であり、更に上にいけたチャンスはあったと思います。
――今大会に出場した1年生2人についてはどう評価されていますか
1年生らしい元気ある相撲を取ってほしいと思っていました。緊張もありましたが、猪原は団体戦で拓大の選手に勝利したり、個人では近大に勝利するなど力が少しずつ出ていました。内田は試合前、少し怪我したのであまり無理させたくなかったので、とにかく大学相撲になれさせようと本人承諾のもと出場させました。大学相撲を体感出来たのは今後に繋がると思います。
――次は宇佐大会ですが、そこでのチームとしての目標をお聞かせください
まずは予選突破。これを目標に1番1番集中させたいと思います。
栗田裕有主将(スポ4=新潟・海洋)
――新しく主将に就任されて、チームの雰囲気はいかがでしょうか
最初の頃はなかなかチームがまとまらず、苦労することも多かったのですが、ミーティングなどを重ね今はチーム一丸となって取り組んでいます。チームの雰囲気は良いと思います。
――今大会の団体戦、10位に終わりましたが、この結果についてはどのように感じられますか
これが今の早稲田相撲部の実力だと思うので、この結果をしっかりと受け止め、自分たちの課題を克服できるように稽古に精進します。
――個人戦ではベスト16という結果でしたがこの結果はどのように受け止めていらっしゃいますか
正直悔しいです。負けた相手が団体戦の予選で勝っていた相手だったので自信を持って挑んだのですが、あと一歩のところで足が出ず引き落とされてしまいました。しっかりと修正をし、次に向けて稽古したいと思います。
――最後に今年度の目標をお願いします
団体戦では全国ベスト4、個人戦では無差別級でタイトルを取ることです。
土屋和也(スポ4=静岡・飛龍)
――今大会は個人戦のみの出場となりましたが、ご自身の相撲の内容を振り返っていかがですか
全く体が動いておらず、体の反応もよくなかった試合でした。宇佐大会までには、足が出るように調整したいと思います。
――昨年度怪我からの復帰を果たされましたが、今の体の状態はどうですか
昨年度に再度手術をして、術後4ヶ月目のためまだ違和感はありますが、痛みはなく動けている状態です。怪我をせずAクラス上位校とどれくらい戦えるか試したいと思います。
――最後に今年度の意気込みをお願いします
最終学年となり怪我などの言い訳はできないので、これまで支えてくれた、監督・コーチ・部員・マネージャー・保護者の皆様などに感謝を結果で示せる1年間にしたいと思います。