関東学生春季リーグ(春季リーグ)3戦目、早大は強豪・東女体大との一戦に臨んだ。序盤から点の取り合いとなるが、前半終盤に…

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)3戦目、早大は強豪・東女体大との一戦に臨んだ。序盤から点の取り合いとなるが、前半終盤に東女体大が抜け出し11-14、早大が3点ビハインドで折り返す。続く後半、一進一退の攻防が続くも、試合終了まで残り数秒、山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女) が決勝点を挙げ26-25で春季リーグ戦初勝利を飾った。

 先制点を挙げたのは早大だった。堅い守備から速攻につなげ、村上楓(スポ4=福岡・明光学園) からのパスで杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨) がポストシュート。東女体大もパスカットから1点目を奪取し、序盤から両校共に激しい運動量で得点につなげていく。点を取られたら取り返すという激しい展開の中、抜け出したのは東女体大だった。前半終盤、なかなか得点には至らない早大に対して東女体大は10-10から3連続得点。そこで点差を離すまいと山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南) が強烈なロングシートを放ち得点するも、前半終了間際には東女体大のライトバックに得点を決められ、早大が3点ビハインドで前半を終えた。


得点し、喜ぶ山野

 まずは追いつきたい後半、最初の得点を挙げたのは東女体大だった。しかし山本の得点を皮切りに、早大の怒涛(どとう)の追い上げが始まる。山本のアウトカットイン、堅い守備から井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園) の速攻、杉浦・村上・浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)がペナルティースローを獲得するなど6連続得点で早大が2点のリードに成功した。この間、相手のロングシュートやフリーシュートを阻止するなどGK川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女) の活躍も光った。「自分のキーピングは全然だめだった。みんなが頑張ってくれたから勝てたと思います。」と振り返る川村だが、1試合を通して川村の好セーブが早大の良いリズムをつくりだした。対する東女体大も点差を離されまいと決定率の高い両サイドシューターをはじめ得点を重ね、なかなか両校に点差はつかない。この一進一退の攻防の中、鋭いミドルシュートで早大の得点力となったのは山野だ。「ポストがいると引くディフェンスで、自分の長所であるミドルシュートが打ちやすかった。」と山野が振り返るように、PV杉浦とのコンビネーションを存分に発揮し自分の持ち味を出し切った。そして試合終盤、残り少ない時間を意識し、両校に緊張感が漂う。後半28分、村上がキレのいいフェイントで1対1を仕掛け、25ー24で勝ち越しに成功する。しかしその直後、東女体大がペナルティスローを獲得すると同点に追いつかれてしまう。山野は退場し人数は数的不利に。残された時間は約14秒、ここで早大が得点をすれば勝ち越しという状況で山本の豪快なミドルシュートはゴールに吸い込まれた。その直後試合終了のホイッスルが鳴り、26-25で早大が勝利を収めた。


試合終了後、勝利に喜ぶ選手たち

 残り14秒という短い時間に勝ち越しに成功し、劇的な勝利を収めた早大。「(浦野)詩織さんが良いパスをくれて、あとは打つだけだった」と決勝点を決めた山本が語るように、息のあった攻撃が1試合を通して見られた。「サイドももちろん強力なんですが、ポストとフローターは絶対止めようというのをチームの約束事にしていて、それをディフェンス陣が頑張ってやってくれた」と川村。攻守ともに早大は思うようなかたちで試合を進めた。次戦に控える日体大戦でも、今日の試合のように全員が力を出し切り上位リーグ進出の足掛かりにしたい。

(記事 渡辺詩乃、写真 権藤彩乃)

関東学生春季リーグ
早大26 11-14
15-11
25東女体大
GK 川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)
LW 井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ4=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)
コメント

山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)

――リーグ戦初勝利となりましたが、試合を振り返っていかがですか

 自分たちがリードしても、相手がついてくるという展開だったので苦しかったんですけど、試合自体はすごく楽しかったです。

――意識して臨んだことは

 自分たちの目標が上位進出で、今日と明日の試合を落としたら絶対に行けないので、今日は何が何でも絶対に勝とうということを意識して臨みました。

――終盤、1点リードしてディフェンスをする場面の心境は

 緊張もありましたが、緊張していてもしょうがないので、絶対守ってやろうという気持ちだけでした。

――残り数秒、同点の場面で決勝点を決めたときの心境は

 (浦野)詩織さんが良いパスをくれて、あとは打つだけだったので…。自分でも驚きました(笑)。でも決めようとはしていました(笑)。

――次戦への意気込みをお願いします

 今日とりあえず勝ち点2点を取れましたが、明日勝たないと今日勝った意味がなくなってしまうので、明日はみんなで集中してもう1回勝ち点を取れるように頑張ります。

川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)

――リーグ戦初勝利となりましたが、試合を振り返っていかがですか

 今日勝たなかったら、上位に入る可能性がなくなってしまっていたので、勝ってほっとしています。

――昨年の春季リーグ戦でも同じように劇的な勝利を収めた相手でしたが、意識した部分はありますか

 あの時勝ったから今日勝てるという保証はないと思っていましたが、今日は新チームとしてあの勝利を味わうために頑張りました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 自分のキーピングは全然駄目だったなという印象です。みんなが頑張ってくれたから勝てたと思います。サイドシュートとミドルシュートを止めないと勝てないとわかっていたのに、サイドシュートはほぼ入れられてしまったので、自分のキーピングにはあまり満足していないです。

――ディフェンス面で対策したことは

 サイドももちろん強力なんですが、ポストとフローターは絶対止めようというのをチームの約束事にしていて、それをディフェンス陣が頑張ってやってくれたので、その後のサイドシュートを止めようと思っていたのですが、もう少し角度を狭くしてもらったりとか、もう少し自分が違うキーピングができたら良かったかなと思います。

――リーグ戦の個人的な目標は

 チームとしては上位に入ることですが、個人としては、全ての試合、一試合一試合が最後になってくるので、このチームでできることをしっかりやって、後輩たちに4年生としての意地を見せられるような試合にしていきたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 今日は上位の東女体大に勝ちましたが、明日勝たなければ、今日の勝利の意味がなくなってしまうので、今日の良かったところはしっかり頭に入れつつ反省も行って、明日につなげて、絶対に勝ちたいと思います。

山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南)

――リーグ戦初勝利となりましたが、試合を振り返っていかがですか

 全員が出し切って勝てた1勝で、嬉しすぎます!

――試合前から意識していた部分は

 東海大と筑波大に負けてから、この週末で2勝するというのを目標に練習してきて、今週の練習はそんなに雰囲気が良かったわけではないんですけど、ちゃんと試合に(良い状態を)持ってこられて、良かったと思っています。

――得点を量産していましたが、その要因は

 3枚目のディフェンスが、ポストがいると引くディフェンスで、自分の長所であるミドルシュートが打ちやすかったので、思い切って打つことができました。

――次戦への意気込みをお願いします

 次戦の日体大には、前の試合で桐蔭横浜大が勝っているので、今日の1勝と、桐蔭横浜大が勝ったという波に乗って、日体大戦も勝って2連勝したいと思います。