前田健太投手が7回4安打無四球6奪三振の快投で6勝目(3敗)を挙げた27日(日本時間28日)の本拠地エンゼルス戦で、ドジャースの“代役”遊撃手の超ファインプレーが飛び出した。ヒットをもぎ取る美技に、マウンド上の前田も思わず脱帽。デイブ・ロバ…

前田健太投手が7回4安打無四球6奪三振の快投で6勝目(3敗)を挙げた27日(日本時間28日)の本拠地エンゼルス戦で、ドジャースの“代役”遊撃手の超ファインプレーが飛び出した。ヒットをもぎ取る美技に、マウンド上の前田も思わず脱帽。デイブ・ロバーツ監督も絶賛したとMLB公式サイトが伝えている。

■シーガー離脱中もヘルナンデスが遊撃で超美技、「ケンタも脱帽」「なんてこと」

 前田健太投手が7回4安打無四球6奪三振の快投で6勝目(3敗)を挙げた27日(日本時間28日)の本拠地エンゼルス戦で、ドジャースの“代役”遊撃手の超ファインプレーが飛び出した。ヒットをもぎ取る美技に、マウンド上の前田も思わず脱帽。デイブ・ロバーツ監督も絶賛したとMLB公式サイトが伝えている。

 ドジャースタジアムが大きく沸いたのは5回だ。1死走者なしの場面で、エンゼルスのマルドナードが前田のカットボールを捉えた。痛烈なライナーが三遊間へ。レフト前に抜けるかと思われたが、遊撃のヘルナンデスがダイビング。体を目いっぱい伸ばしてワンバウンドでグラブに収めると、立ち上がることなく、両膝をついたまま一塁へボールを送った。

 一塁手ベリンジャーが捕球し、マルドナードは間一髪でアウトに。鋭い反応、そして驚愕の強肩ぶりに本拠地は大歓声に包まれ、地元テレビ局の実況も「ヘルナンデスが打球を止め、膝をついたまま送球した。なんてことだ!」と絶叫。マウンド上の前田が帽子を取って感謝すると、実況は「ケンタも脱帽です」と興奮気味に続けた。

■ロバーツ監督も絶賛「今年目にする中で、最高のプレーとなるだろう」

 ドジャースは、昨季新人王に輝いた正遊撃手シーガーが23日(同24日)のロッキーズ戦で右太もも裏を負傷。その後は、内外野をこなすユーティリティープレーヤーのヘルナンデスが、ショートを守っている。そして、この試合では高い身体能力を生かした美技で前田を支え、4-0での勝利に貢献した。

 MLB公式サイトはツイッターで「立ち上がる必要もなかった」とコメントを添え、この動画を紹介。前田は試合後にインスタグラムを更新して6勝目を挙げたことを報告し「味方の守備、援護に感謝です」と綴っている。

 また、MLB公式サイトの記事によると、ロバーツ監督はこのプレーについて「今年目にする中で、最高のプレーとなるだろう。成功させるためには運動能力や肩の強さが求められる。我々のチームに所属する多くの選手が活躍している。しかし、彼がMVP候補(シーガー)の代わりを務め、このようなプレーをした…我々にとって価値あることだった」と絶賛したという。

 ドジャースは最近19試合で17勝2敗と快進撃を続けており、ナ・リーグ西地区首位に立っている。好守両面で軸となるシーガーが抜けても、変わらぬ強さ。地区5連覇へ向けて、このまま独走態勢に入る可能性もありそうだ。