16日は中山競馬場で3歳牡馬クラシックの初戦となる皐月賞(GI、芝2000m)が開催されます。近10年の勝ち馬にドゥラメ…

16日は中山競馬場で3歳牡馬クラシックの初戦となる皐月賞(GI、芝2000m)が開催されます。

近10年の勝ち馬にドゥラメンテ、コントレイル、エフフォーリアら。昨年はジオグリフが優勝しましたが、2着がイクイノックス、3着がドウデュースで、1着馬のみならず、好走馬もその後の活躍が期待できます。今回は震災による代替開催となった2011年を除く、2000年以降のデータを基に、気になる騎手データを見ていきます。

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■M.デムーロ騎手に穴の可能性

今年の皐月賞に騎乗する騎手の中で、2011年を除く2000年以降で降騎乗経験があるのは17騎手。各騎手のデータは次の通り。

[2000年以降]皐月賞の騎手別成績(2011年の東京代替開催を除く)

表から一目瞭然ですが、他のGIと同様に何度も好走するのは簡単なことではなく、活躍できるのは一部の騎手です。今回は複数の連対経験がある騎手を中心に見ていきましょう。

まず取り上げたいのが集計期間内最多となる4勝を誇るM.デムーロ騎手です。2003年のネオユニヴァース(1人気1着)、04年のダイワメジャー(10人気1着)、13年のロゴタイプ(1人気1着)、さらに15年のドゥラメンテ(3人気1着)と人気馬を着実に好走させ、穴馬に騎乗した際も怖い騎手です。

今年は該当しないものの社台ファーム生産馬に騎乗時は【3.1.0.1】の連対率80.0%。このデータは来年以降に活用できるかもしれません。

生産者以外のファクターで注目できるのが当日の馬体重で、【M.デムーロ騎手】×【当日馬体重480から499キロ】は【3.2.0.2】の連対率71.4%を記録。重過ぎず、軽過ぎない馬体重が走り頃のようです。

そのM.デムーロ騎手が今年騎乗予定なのが前日17時時点12番人気のショウナンバシット(栗東・須貝尚介厩舎)。木曜日に発表された調教後の馬体重では500キロだったことから、当日ゾーン内に収まるようなら押さえてみてください。

■C.ルメール騎手は過信禁物

続いて平均人気2.3が物語るように人気馬に跨る機会がとても多いC.ルメール騎手のデータを見ていきます。2019年のサートゥルナーリア(1人気)を勝利に導いた一方で、15年のサトノクラウン(1人気6着)、16年のサトノダイヤモンド(1番人気3着)、18年のステルヴィオ(2人気4着)、20年のサトノフラッグ(2人気5着)のように人気で取りこぼすことが多いのは気になりますね。

関西馬に限定すると【1.0.1.1】と連対率は33.3%へ上昇しますが、やはり他GIと比べるとデータ的には上手に乗れていません。さて、C.ルメール騎手が今年の皐月賞で跨るのが前日17時点1番人気の関西馬ファントムシーフ(栗東・西村真幸厩舎)。

データ上はルメール騎手で1番人気だから買いとは判断できません。取りこぼしをケアしつつ連下の評価が良さそうです。

■川田将雅騎手×ダノックスは【0.0.0.2】

続いてM.デムーロ騎手に次ぐ集計期間内4度の連対を誇る川田将雅騎手のデータを見ていきます。2008年のキャプテントゥーレ(7人気1着)、14年のトゥザワールド(1人気2着)、16年のマカヒキ(3人気2着)、19年のヴェロックス(4人気2着)と1番人気以外でも結果を残せているのは注目に値します。

ただし、2021年はダノンザキッド(1人気15着)、22年はダノンベルーガ(2人気4着)とダノックス所有馬では【0.0.0.2】なのは気になりますね。

そんな川田将雅騎手は今年もダノックス所有の前日17時時点9番人気ダノンタッチダウン(栗東・安田隆行厩舎)に騎乗予定。3度目の正直か、はたまた2度あることは3度あるか。

GIでGI好走歴がある馬に川田将雅騎手が跨がりこの人気はあまり見られません。ただ、どうしてもこの組み合わせが気になるため、押さえ程度の評価が妥当と考えます。

■武豊騎手は人気過剰の傾向あり

さらにレジェンド・武豊騎手のデータを見ていきます。2000年のエアシャカール(2人気1着)、05年のディープインパクト(1人気1着)、17年のダンビュライト(12人気3着)らの好走を確認できますが、過去17回の騎乗中人気以上の着順に導けたのは僅か5度のみ。

武豊騎手で過剰に人気になったと言えばそれまでですが、着順と人気のバランスが優れているとは言えません。今年の皐月賞で武豊騎手が跨るのは前日17時時点4番人気のタッチウッド(栗東・武幸四郎厩舎)。

同騎手は3番人気以下で【0.0.1.8】ですから、あっても3着まででしょう。

■人気の横山武史騎手は買い

最後に前日17時時点2番人気のソールオリエンス(美浦・手塚貴久厩舎)に跨る横山武史騎手のデータを見ていきます。昨年こそ4番人気のキラーアビリティで13着に敗れましたが、一昨年は2番人気のエフフォーリアを1着に導いています。

過去騎乗数が2鞍だけではサンプルに欠けるため、今回は中山のGIに集計対象を広げデータを見て行くとその結果は【3.0.0.6】で連対率33.3%。かつ2番人気以内では【3.0.0.0】の勝率・連対率100%です。

上記データはエフフォーリアの好走も含まれていることに注意が必要ですが、中山GIで2番人気以内の横山武史騎手は買いと判断できますね。

以上、皐月賞の気になる騎手データでした。データ注目騎手はソールオリエンスに跨る横山武史騎手です。ほか有力騎手は皐月賞では強調材料に欠けると判断します。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部 秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。