サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Question ルカ・モドリッチの進入からレアル・マドリードはどのように相…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
ルカ・モドリッチの進入からレアル・マドリードはどのように相手を崩したか?
スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)準決勝の第2戦、バルセロナ対レアル・マドリードが行なわれ、レアル・マドリードが4-0で勝利し、トータルスコア4-1で決勝へ進出した。
第1戦を0-1で落としてアウェーのカンプ・ノウへ乗り込んだレアル・マドリードだったが、立ち上がりからバルセロナがハイプレスで襲いかかり、ペースを握られる。しかし、その時間帯をしのぐと、前半アディショナルタイム1分にヴィニシウス・ジュニオールの得点で先制。1-0で前半を折り返す。
後半に入るとカリム・ベンゼマが爆発する。50分に追加点を奪うと、58分にPKで3点目。そして81分にカウンターから4点目を決めてハットトリックを達成。4-0での圧勝となった。
今回は、レアル・マドリードの2点目のシーンを取り上げる。
50分、クリアボールをレアル・マドリードが回収し、右サイドでエデル・ミリトン、ルカ・モドリッチとつなぐ。すると一瞬、バルセロナの寄せが甘くなり、フリーになったモドリッチがドリブルで中へ進入した。

モドリッチが中へ入った次の瞬間、レアル・マドリードはどのようにバルセロナを崩したか
次の場面で、レアル・マドリードはどのようにしてバルセロナを崩していったか、というのがQuestionである。
Answer
ロドリゴがダイアゴナルランで中央を空け、ベンゼマがパスを受けシュート
ミリトンとのパス交換で、一瞬フリーになったモドリッチの判断から見事だった。

ロドリゴがダイアゴナルランで相手を引きつけ、中央でフリーになったベンゼマがパスを受けてゴール
フェデリコ・バルベルデからボールをもらったモドリッチは後方のミリトンへ戻す。そこへバルセロナはセルヒオ・ブスケツだけでなく、ガビまでも中途半端に寄せにいった。ミリトンはブスケツを外してフリーになったモドリッチへボールを戻した。
すると、モドリッチはフリーになったとわかると、すぐさま中のスペースへドリブルで進入。このドリブルが非常に効果的だった。
まずは寄せてくるセルジ・ロベルトの前に入るようにドリブルすることで、セルジ・ロベルトは中のコースを切れなくなった。そしてマルコス・アロンソへ向かっていくことで数的優位を作り、ベンゼマがフリーとなった。
ベンゼマのポジショニングも巧みだった。マークを外したベンゼマは中央へ移動する。その動きと連動するように中央のロドリゴが、マルコス・アロンソの背後へ流れるようにダイアゴナルラン。マークにつくジュール・クンデを引き連れて中央を空けた。
中央のスペースで完全にフリーとなったベンゼマへ、モドリッチがプレゼントパス。ベンゼマがゴール左隅へ流し込んで2点目となった。
モドリッチのドリブルによる進入、ロドリゴのタイミングのいいダイアゴナルランというお膳立てで、一番相手に警戒されているはずのエースのベンゼマが、もっとも危険な中央スペースでフリーになるという、レアル・マドリードの見事な崩しだった。
レアル・マドリードの国王杯決勝は、最後に優勝した2013-14シーズン以来、9年ぶりとなる。奇しくも当時の指揮官もカルロ・アンチェロッティだ。名将が再び優勝へ導けるか、注目である。