日本ハムの鍵谷陽平投手が25日、出場選手登録を抹消された。今季リーグ最多の35試合に登板しており、疲労を考慮された。代わりに25日本拠地での楽天戦に先発する浦野博司投手が出場選手登録された。■今季パ最多35登板の鍵谷抹消、「疲れてくると色ん…

日本ハムの鍵谷陽平投手が25日、出場選手登録を抹消された。今季リーグ最多の35試合に登板しており、疲労を考慮された。代わりに25日本拠地での楽天戦に先発する浦野博司投手が出場選手登録された。

■今季パ最多35登板の鍵谷抹消、「疲れてくると色んなことが起こる可能性ある」

 日本ハムの鍵谷陽平投手が25日、出場選手登録を抹消された。今季リーグ最多の35試合に登板しており、疲労を考慮された。代わりに25日本拠地での楽天戦に先発する浦野博司投手が出場選手登録された。

 フル回転してきた右腕に栗山英樹監督がストップをかけた。「監督になった時に“絶対に選手を壊さない”と誓ったので。疲れてくると、腕が振れるピッチャーだけに色んなことが起こる可能性がある」と抹消の理由を説明。前日24日の楽天戦(札幌ドーム)もベンチ入りメンバーから外していた。

「俺が一番痛いよ。でも、親ならどうするか。これ以上やらせちゃいけないと思ったら、やらせちゃいけないんだ」と自分に言い聞かせるようにうなずいた。

■今後に備えて“リセット”、吉井コーチ「1度間を空けようということ」

 5年目の鍵谷は今季、リーグ5位の防御率3.88と苦境が続く投手陣を支えてきた。特に、5月17日楽天戦から6月11日巨人戦まで12試合連続無失点に抑えて防御率を1.84まで高め、首脳陣の信頼度は大幅アップ。だが、16日のヤクルト戦では2点リードで迎えた8回を任され、3安打4失点で負け投手になっていた。

 福島チーフトレーナーは「張りが抜けにくくなってケガにつながる心配があった。1回リセットします」と説明。吉井理人投手コーチも「故障ではなく、1度間を空けようということ」と話した。

 今後のさらなるフル回転のため、最短10日での1軍復帰を目指して調整を進めることになる。

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa