ヤンキースのアロルディス・チャプマン投手が21日(日本時間22日)、本拠地でのエンゼルス戦で今季メジャー最速の102.9マイル(約165.6キロ)をマークした。左肩の炎症で離脱していた左腕は、復帰2戦目の登板で1回無安打無失点1奪三振と快投…

ヤンキースのアロルディス・チャプマン投手が21日(日本時間22日)、本拠地でのエンゼルス戦で今季メジャー最速の102.9マイル(約165.6キロ)をマークした。左肩の炎症で離脱していた左腕は、復帰2戦目の登板で1回無安打無失点1奪三振と快投。8-4での勝利に貢献し、ヤンキースは今季最長の連敗を「7」で止めた。

■打者3人を9球で片付ける快投、ヤンキースは連敗「7」でストップ

 ヤンキースのアロルディス・チャプマン投手が21日(日本時間22日)、本拠地でのエンゼルス戦で今季メジャー最速の102.9マイル(約165.6キロ)をマークした。左肩の炎症で離脱していた左腕は、復帰2戦目の登板で1回無安打無失点1奪三振と快投。8-4での勝利に貢献し、ヤンキースは今季最長の連敗を「7」で止めた。

 ヤンキースは6点リードの9回に4番手で登板したクリッパードがマルドナードに2ランを被弾。1死も取れずに降板し、チャプマンがマウンドに上がった。

 クロンを101.7マイル(約163.7キロ)で二直に打ち取ると、エスピノーザは101.5マイル(約163.3キロ)で三ゴロ。そして、最後はエスピノーザを2球で追い込み、最後は直球で空振り三振に仕留めた。MLBの解析システム「スタットキャスト」によると、この1球は今季MLB最速の102.9マイル(約165.6キロ)を計時したという。

 打者3人をわずか9球(ストライク7球)で仕留める完璧な投球。「スタットキャスト」では、今季のスピードランキングが掲載されているが、この日チャプマンが投じたボールのうち、102.9マイルを含む4球がトップ10入りを果たした。

 このランキングでは、毎年ほとんどすべてがチャプマンの名前で埋め尽くされてしまうため「チャプマン・フィルター」というボタンが用意されている。これをクリックすると、チャプマン以外の投手が投げたボールのスピードランキングが見られるという仕組みだ。2015年は表示されているトップ50は全てチャプマン。2016年はトップ50のうち49がチャプマンだった。

 ただ、今季はここまでトップ2をジョー・ケリー(レッドソックス)がツーシームで記録した102.2マイル(約164.5キロ)が占めるなど、チャプマンの名前はそれほど多くなかった。しかし、“定位置“の1位を奪還したことに加え、これでトップ10のうち7つがチャプマンに。例年通りの状況になってきており、今後は「チャプマン・フィルター」が“活躍”しそうだ。

 左肩炎症が癒え、万全の状態で戻ってきた“人類最速”の男は今季、どんなピッチングを見せてくれるのか。史上最速を記録する可能性も決して低くなさそうだ。